相変わらず雨が多く、風の強い日が続いていますが、そんな中、天気の変わり目の運良く晴れた合間を縫って、今年もグレノーキーレーシズが開催されました。
そもそもグレノーキーレーシズって何だ?
まず、グレノーキーとは、クイーンズタウンから車で北に45分程行った所にある、ワカティプ湖の北端に位置する、人口200人あまりの小さな村。(グーグルマップだとグレノーチーと出て来ますが正確にはグレノーキーです)
グレノーキーに関しては詳細な紹介の記事を後日載せたいと思います。
レーシズとは、馬の競争の大会、馬のレースってことです。グレノーキーには、9ホールのゴルフコース兼競馬場があり、そこでレースが行われます。
ニュージーランドの田舎町には馬を所有している人達が多くいて、その人達の愛馬を一手に集めて、レースを行い盛り上がるのを、何々レーシズと言って、(大抵何々の所には地名が入る)グレノーキーの他にはこの辺では例えばクロムウェル・レーシズがあります。(クロムウェルはクイーンズタウンから東に車で45分程行った所にある町の名前)
一番下のパンフレットの写真にもありますが、1962年に始まって、今回で52回目を数えるこのレース、地元では一般的に、The races もしくは GY Races と呼ばれています。GY(ジーワイと読む)とは Glenorchy の最初と最後の文字をとった、こちらでのグレノーキーの俗称。
このレース毎年1月の最初の週末に行われ、地元民のカレンダーにはきっちりと予定として刻まれています。
馬の競争で世界的に有名なものとしては、オーストラリアのメルボルン・カップがありますが、(ご覧になった方も多いと思いますが?)男女皆夏のドレス(南半球は夏で、このレースも夏に行われます)で着飾って、特に女性は皆大きなおしゃれな帽子をかぶっています。この帽子に関してはこれはもう大英帝国の歴史、伝統としか言えませんが、皆さんもエリザベス女王2世が公の場で大きな帽子をかぶっているのを見た事があると思います。
一方こちらのグレノーキーは田舎ですので、皆もっとくだけたかしこまってない格好です。何せグレノーキーを始め、ここら辺に田舎はどちらかというとカントリーアンドウエスタン調の感じ、カウボーイブーツにカントリーミュージックの影響が濃く、おしゃれすぎると逆に浮いてしまいます。
レースには皆自分の愛馬で出場し、遠くは北島の北部からもこのレースの出場する為にやって来る人がいる程です。私の友人家族の次女もこのレースに毎年参加しています。もう老若男女問わず、下はまだ10代前半の女の子から60代のおじさんまで、愛馬を真剣に走らせ競います。
また、このレースでお金を賭ける事も出来ます。以前は自分の気に入った馬自体に賭ける事が出来たんですが、今はルールが変わって、一律のお金払うと数字だか記号の紙を渡され、それが出場している馬とリンクしていて、結果として自分に関連した記号なり数字なりの馬が買ったら貴方も勝ちと、ちょっと複雑になってました。
入場料は10ドル。こういうのが普段は小さなあまり経済活動の大きくない村にとっては貴重な収入の源となっているという事実もあります。
この週末は、グレノーキーが一年で一番燃えて熱くなる週末で、前の日の晩からクイーンズタウンからやって来て、良い観戦場所取る為にテント張って、そのまま地元にあるただ一件のパブで大いに盛り上がりる人もいれば、レース当日やって来てからその晩テントで過ごし、夜はまたそのパブで大いに盛り上がるという人もいます。実際私の友人のグループも金曜の午後にグレノーキー入りし、良い場所取ってからパブ行って、夜中の3時くらいまで飲んでたそうです。私が土曜の当日合流した時は、朝の10時とあり、まだ頭痛そうで静かでした。
こんな感じで、このレースはあまりガイドブック等では紹介されていないと思いますが、クイーンズタウン、面白い事多いです。
ですので、覚えていて下さい。一月の最初の週末は、GY Races。
追記。このレースにこられる際は、折り畳み椅子、地面に敷くマットもしくはブランケット、飲み物冷やしとくクーラー、日焼け止め、食べ物そしてテントお忘れなく。
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