2015年3月28日

NZ人に人気の日本食トップ3とは?

先日、友人達を招いて、母が彼らに餃子の作り方を教えました。皆餃子が大好きで、喜んでいました。6人で100個作って焼いて、全て平らげてしまいました。

皆慣れない手つきで頑張ってます

なぜ日本食が人気か?

私の周りには日本食が好きなキウイが大勢います。そんな彼らにはだいたい二つのパターンがあり、大抵、以下の両方といった感じなのですが、
  1. 日本食は健康に良いと信じている
  2. 日本に行ったことのあるキウイが増えている
1に関して言えば、こちらの肉中心の食生活は成人病、特に心臓疾患に関連した病気が成人に占める割合が高いです。食生活を見直し健康的に生きて行くということの一環として、日本食が脚光を浴び始めてからかなりの年月が経ち、それなりに一般に浸透してきました。

2は、ここクイーンズタウンでは、皆雪を求めて冬に日本に行く人が毎年増えています。特に、白馬とニセコ。最近は野沢温泉、志賀高原、草津や妙高高原など上記の2カ所以外にもどんどん皆足を伸ばしているみたいです。

クイーンズタウンを知らない、来たことの無い方に説明を捕捉させて頂きますと、クイーンズタウンはニュージーランド1の『アドベンチャー・キャピタル』=冒険の中心地、つまり興奮とスリルとアドレナリン一杯の冒険を求めて世界中から人がやって来ます。また、夏はマウンテンバイク、山歩き、クライミングそして冬はスキーとスノーボードといったアウトドアスポーツのメッカでもあります。

私もこういったアウトドアが好きでここに住むようになり、自然と私の周りにも志を同じくした人達がたくさんいます。

ですので、ニュージーランド国内でも、特にクイーンズタウンでは日本の雪を滑りに行ったことのあるキウイに出くわす可能性がグンと上がるというわけです。

中には毎年必ず日本にホリデーに行き、雪を楽しむ強者もいます。

これまでに私も何度もこちらの友人たちを連れて日本に行き、白馬、ニセコでスキーをしてそのついでに京都、広島、飛騨、博多、長野等観光に行ってます。

その時の経験を踏まえ何が人気だったのかを紹介させて頂きます。

何が好きなのか?トップ3の紹介

発表の前にお断りさせて頂きますと、私の対象とするキウイは主に男性20代から40代のアウトドア好きの活発な人達というふうに誤解の無いよう限らせてもらいます。

また、寿司は除外。寿司はこちらでももう日常に十分浸透した食べ物で、ファストフードのような感じで気軽に食べる事が出来ます。が、やはり浸透し過ぎて、すでに日本でいう一般の寿司の握り寿しとはかけ離れた、こちらでは主に海苔巻きで中身も生の魚以外を使った寿司が多く、純粋な意味での日本食ではないかなと思うからです。

それでは発表です。

第3位

お好み焼き

これはなんなんでしょう、やはりお好み焼き屋さんに行くと目の前で上手に作ってくれたり、自分でも鉄板で作れるという付随要素が重なるからでしょうか、人気です。ただし、大阪風のお好み焼きで上に最後かつおぶしが乗ってるのは皆嫌いでした。俺からしたら、最後皿の上でかつおぶしが踊ってるのが良いのですが、友人たちは皆ひいてました。

第2位

から揚げ

もう単純さが受けるのではないでしょうか?しかもこちらのフライドチキンに比べると、日本のから揚げは衣がカリッとしていてかつ噛むと中身がジューシーなのが違いますよね。居酒屋などに行った時、注文してハズレのない一品。

第1位

餃子

なんでなんでしょうか?皆好きです。もう120%の確率で皆好きです。これだけで充分というやつもいました。ラーメン屋行って餃子だけ頼んだ友達もいます。これはやはり調理されてる際の音、特に水が足されてからのジューッという音とそこからこみ上げてくる餃子の作られている時の匂いに興奮するみたいです。でも、小皿に醤油とお酢を注いでそこに餃子をつけて食べるというよりは皆餃子の上にドバッと醤油かけることが多いです。あとあまりお酢は苦手みたいで敬遠する人が多いです。そこで隠し技のラー油の存在を教えてあげればもう貴方はヒーローになれます。

ちなみに、定食屋等に行ってこう言ったものを頼んでいざ食べる時にちゃんと注意を払ってあげていないと、テーブルの上にある調味料やらソースやら皆フリースタイルで勝手に好きなように使い始めてしまいます。さすがに餃子にソースかけられて食べられるのを見るのは忍びありませんし、なんでだか気分の良いものでもありません。そういう場に居合わせたら日本人代表としてきちんと指導してあげましょう。

番外編、頼んだらビビるもの

ついでにここまで来たら、今までに友人たちがテーブルに出されてビビってたものも紹介してしまいます。

それは、

牛タン
鳥の軟骨の唐揚げ
馬刺し
ししゃも

もう、居酒屋ばっか行ってたのがバレバレですが、こういうのを勝手に頼んでいざテーブルに出され、そこで何かを説明した時の彼らの顔はいつもプライスレス。

皆、一瞬ひきます。で、そこでお前男だろうぐらいのことを言って煽りを入れて食べさせます。大抵さいしょウエッとしたような表情を見せますが、最終的には皆好きになり、(馬刺し以外は)常に頼むようになります。

牛タンはやはり牛の舌というイメージが彼らの頭の中に浮かぶようで、その時の表情を見るのは面白いです。

鳥の軟骨は、軟骨を食べること自体、どういう食感なのか想像すらつかないという状態なので、皆ビビります。

馬刺しはどうもやはりキツイみたいです。

ししゃもは、体内のつぶつぶの卵にビビります。

なんかビビらせてばっかりですが、普段からかわれている仕返しです。冗談です。まあそれだけ仲が良いということです。

という訳で私の周りのキウイの友人達に人気のある日本食を(そして彼らにとって挑戦である日本食も)紹介してみました。

もし日本でキウイの人と日本食を食べる機会があったら、これを頭に入れておくと有用ではないでしょうか。

間違ってもクジラとイルカの話題には触れないように気をつけるべきと最後に付け足させて頂きます。全てにおいて面倒臭くなります。

それではまた次回。

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2015年3月24日

ダスキー・サウンドのご紹介

ニュージーランドの国立公園内で、これまでもちょとやそっとでは訪れる事の出来ない僻地に何度か行ったことがあります。歩いて3−4日かかるような普段気軽には行けない所。

以前ご紹介した、ビッグベイもそのうちの一つ。歩いて最低4日はかかります。

今回、初めてダスキー・サウンドに辿り着いたのでその場所のご紹介をしてみたいと思います。


ダスキーサウンド内のsupper cove

ダスキー・サウンドとは?

ニュージーランド南島南西部一体を覆うフィヨルドランド国立公園。ここには14のフィヨルドが海に面して並ぶように位置しています。




この国立公園内にあるその14のフィヨルドのうちの一つ。

ここにたどり着くには、フィヨルドランド国立公園内を歩いて最低で3日かかります。


ちなみに、ダスキーサウンドは本来はフィヨルドと呼ばれるべきもの。こちらの以前に書いたミルフォードサウンドを紹介する記事にも、サウンドとフィヨルドの違いについて言及しています。

簡単に言えば、サウンドとは海水の侵食によって出来た入江で、フィヨルドとは氷河によって削られて出来た入江。ですので本来はフィヨルドと呼ばれるべきなのですが、ここらに来た最初の西洋人(主に英国から)はフィヨルドに馴染みがなかったので、サウンドと呼び始め、その言葉が今でも訂正されずに使われているという事です。

名前の由来


こちらがジェームス・クックさんの肖像画。ウィキペディアから借用。

1770年にイギリス人のジェームス・クック船長さんがNZ一帯の探査の為にこの辺りを訪れました。まだその頃はこの辺りの南太平洋一帯は未開の地であり、地図の作成という目的がありました。そしてある時この辺りの沖で日が暮れてきて、どこか外洋から船を守れる場所はないかと思案していた時にちょうどこのフィヨルドが目に入り、恐る恐る船を入れ夜を明かしたのが始まりとなります。

Duskとは英語で夕暮れのことを指します。ちょうど夕暮れ時に発見したこの入江という事で、彼は最初にDusky Bay ダスキー・ベイトこの辺りを名付けました。

そして二度目の滞在の時には約2ヶ月ここで過ごし、地図作成、土着植物の採集、鳥などの野生生物の観察など、このその頃未開の地図にも載ってない土地の調査に励んだのでした。

NZの歴史においての重要性

この二度目の滞在の時にNZの歴史における幾つかの重要な事、初の事を彼はしています。
  • このダスキーサウンドでNZ初のビールを醸造
  • 西洋人とマオリ族の人々との初のコンタクト
NZ初のビールを醸造

彼と船員達はニュージーランドで初のビールを作りました。こちらの土着の木、マヌカとリムを使っての醸造だったそうです。

そしてなんと南島最大の都市のクライストチャーチにあるWigram Brewing Coというマイクロ・ブルワリーでその当時のレシピーを使ってクックさんの作ったビールを再現して売っている会社があります。

彼らの作る数多くのビールのうちの、Spruce Beerというもので、リンクのページのリスト内の中頃にあります。



Spruceとは、マツ科の木の一種のことです。

私も以前一度少しだけ試したことがありますが、んーっ、なんとも微妙な味。現代のビールの味に慣れている我々にとって、確実に少し違った味です。

西洋人とマオリ族の人々との初のコンタクト


このダスキーサウンドでの滞在時にジェームス・クックさんと船員達は、マオリ族の家族と遭遇しています。上の絵がその時に描かれたもの。

NZの先住民族であるマオリの人々は800年から1000年前に太平洋をカヌーで航海してこの地にやって来たと言われています。

言われているというのは、彼らは文字を持っていなかったので、全てが口承で伝説という形で受け継がれているからです。

で、何度もの移住の航海を経て、異なる時期にやって来たと言われていて、それが今の部族の違いとなっています。

彼らは主に北島に定住しました。

その理由は、北島の方が南島に比べ気候が暖かいから。

彼らは、豚、タロイモ等の食物を故郷から持って来たのですが、それらはやはり暖かい所でよく育つからです。まあ、よく考えれば、太平洋上の島々の暖かい所出身ですからね、やっぱそうなりますよね。

南島には、北の方にナイ・タフ Ngai Tahu という部族がいて、彼らが南島では最も勢力の大きい部族でした。

ある時、ナイ・タフ族内で諍いがあり、あるグループがナイ・タフの位のある人を殺してしまいました。

で、その殺しをしたグループは逃げることになります。

最終的には、このグループがフィヨルドランドにまでたどり着き、息を殺して復讐を恐れながら暮らしていたと言われています。

このジェームスクックさんたちの遭遇したマオリの人々たちはそのグループの人達ではないかと一部では考えられています。

そしてこれが、フィヨルドランドに伝わる、『失われた部族』ナティマモエ Ngatimamoe の由来となっています。

最終的には、このナティマモエの人達はナイ・タフの人々に捕まり、復讐の為に皆殺されてしまったということです。

と、まあ、ダスキー・サウンドにまつわる幾つかのお話を紹介してみました。

ニュージーランドは非常に歴史の浅い国ですが、勉強してみると色々面白いものです。

ニュージーランドを訪れる際に、少しでも歴史の知識があればこの国での滞在もさらに素晴らしいものになるのではないでしょうか?

それでは今回はこの辺で。

また次回。

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2015年3月20日

NZで生き残っていく為には何が必要? その2


さて前回、ニュージーランドで上手に生き残っていくためには何が必要かを考え、幾つかの収入源を確保=幾つかの別の仕事をするということに焦点を当て考えてみたのですが、今回はそれを実行する為の対策及び良い点を考えてみたいと思います。

前回の投稿の何が必要か?についてへのリンク。

おさらい

前回のその1では、

何が必要か?ということで、
  • 人脈
  • 積極性、前向きな姿勢
  • 周りから信頼される
と言う事についての必要性について書きました。

そして今回は、

対策
  • 必要経費の把握
  • 安く生きる術を学ぶ
  • 人生設計、ゴールを見直す
良い点
  • バラエティに富む
  • 更なる向上につながる
  • 人脈が広がる
について見ていきたいと思います。


対策

必要経費の把握

毎週、毎月生活していくのに幾らかかるのか、必要なのかを把握することが大事です。毎月払わなければならない生活費がありますし、特に家のローンがある場合はお金無いではすみません。

これをする事により、例えばどれくらいの給料が最低必要なのかが見えてきます。これが何か新しい仕事の応募する時に、もらいたい給料の目安ともなります。

こういう事って大切だと分かっていてもなかなか実行出来ずにいたりする事の一つだと思います。頑張ってやってみましょう。

安く生きる術を学ぶ

ニュージーランドは日本に比べ消費社会ではありません。同じものをそれこそ修理し続けて本当に使えなくなるまで使い切るという行動は珍しいものではありません。また、何か新しいバージョンのものが出てきたからと言って、それだけの理由で即座に買い換えるということはあまりこちらの人はしません、(一般論ですが)。

また自分でできることはなんでも自分でやる、誰か他の人、例えば業者さん、に依頼する前に自分で治せないものかやってみる。

例えば、個人的な経験から言いますと、私は消費、支出を減らす策として、
  • 自分で野菜を育てる
  • 自分でビールを作る
事により、その両方を実践しています。

自分の必要経費を把握し、削れるところは削れば万が一の事態にも備えやすくなります。

人生設計、ゴールを見直す

何が自分の人生において重要で必要か、何を切り捨てられるかを見極めることが重要です。つまりゴールを設定するということ。

これをする事により、自分の人生の中で優先順位が立てやすくなる。

例えば、サッカーの試合に例えるなら、

チームがあって監督がいて対戦相手がいる。そして今度の週末に試合がある。

監督は、自分のチーム内の各メンバーの特徴を把握し、同時に対戦相手のチームの分析をする。どういう選手がいて、どういう試合をするのかを過去のデータに基づいて理解する。

そしてここから対戦相手に勝つために最善の戦術を選択する。

これを置き換えてみれば、監督は自分で、サッカーの試合が自分の人生。自チームには自分の知識、経験、スキルという選手たちいて、これから踏み出そうとする未来が対戦相手。

自分のチーム内にどんな選手がいてその特徴はどういう所なのか把握しなければ、自分のチームに最適な戦術を立てようがありません。

対戦相手がどういうチームであるかを調べなければ、自分の立てた戦術が勝つ為に最良な策なのかを知る事は出来ません。

つまり、この国で生き残って行こうという時に、自分に何があり、何が重要で、何が必要かをもう一度理解して把握することにより、これからの人生の目標=ゴールが見えてくるという事です。

良い点

バラエティに富む

これは色々な事が人生で同時進行するのが好きであるというのが必須条件になりますが、まあ飽きません。程度の差にもよりますが、毎日が違った日で、変化に富んだ仕事生活が送れるようになります。果てはそれが日々の生活にも好影響を与え、良い循環が生まれるかもです。

更なる向上につながる


幾つもの仕事をすることにより、様々な分野、状況に身を置くことになるので、仕事ひとつの生活よりもより多くの経験が出来、それがさらなる自分の仕事上や自身の成長、向上に繋がるということです。

人脈が広がる

複数の仕事をすることにより自然と仕事で関わる人間の数も増えるので自分の人脈も広がっていくという相乗効果が期待できます。

ここで重要なのはその1で書いたように積極的に行動し、自分から人脈を広げていこうという姿勢ではないでしょうか。

最後に

こちらでまことしやかに一般的に言われることで、

男はマルチタスク出来ない=複数の物事を同時進行させることが苦手

というのがあります。

だとすると2回に渡って私の言って来た事は、世の男性達にとって結構な挑戦になるのではないでしょうか?

私自身はこの通説に異議を唱えていますが、皆さんはどうお考えで?

その1でも述べましたが、ニュージーランドで生きていくのも簡単ではなく、それなりの変化に対応せねばなりません。

私も人生の転換期を去年迎え、試行錯誤を経て現在に至ります。

やはり発想の転換の必要性に気づくまで時間掛かりました。

ここで、もしかしたら同じような境遇の方の手助けに少しでもなればと思い、以上の事を書き残してみました。

これからもハッピーに生きていきましょう。

それではまた次回。

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2015年3月10日

NZで生き残っていく為には何が必要? その1


これから数回に渡って、私個人の考えるニュージーランドで生き残っていく為に必要な事考え方などについて、経験及び過去の記事を参照しながら考察してみたいと思います。幾つかの記事に分け進めていきたいと思います。

始めに

ニュージーランドで生きていくということは、まとまった資金があるラッキーな方以外には、そう容易いものではありません。

これは恐らく、ニュージーランド以外、ひょっとしたら昨今の日本でも同じ事が言えるのかもしれません。しかし、私はもうずっとニュージーランドに住んでいるのでこの国の現状しか話せません。ですので、今回はこの国に限ってお話を進めさせていただきます。

この国自体が、とても小さく、農業、観光を主に国の収入源としていて、中々いわゆるオフィスワークを中心とした、フルタイムの仕事というのは手に入りませんし、数も少ないです。

ましてや英語を中心とした社会ですので、言葉という面で日本出身の我々にはハードルが自然と上がります。

ニュージーランドに住んで、ニユージーランド人と付き合いを重ねていくと、この国について様々な角度から多くの発見をされると思います。

その内の一つに、一つ以上の仕事、ビジネスをされているニュージーランド人が多くいるということに気づきます。もしくは似たような仕事内容でも幾つかの会社と契約を結んでいるというケース

特に、都市部から離れれば離れるほどその傾向は強まると言えます。

例えば、昼間は会社で働いているが、自分個人でも何かビジネスをしているというケース。

今時なら、オンラインショップをやっていたり、もしくは賃貸の物件を持っていて、そこからの収入もあるといったケース。

また、季節毎に違う仕事をしている。最も多いのは夏と冬で違う仕事をしているケース。これは特に観光業に従事されている方に多いケースではないでしょうか。

かくいう私も、冬はスキー場で働いていますが、これはやはり冬だけの仕事。

で、今年の夏は、ペンキ塗りをしたり、翻訳の仕事、またたまに山歩きのガイドの仕事もしたりと幾つかの仕事をして生計を立てています。

これはどういう事かと申しますと、器用にいくつも仕事をして生きていくという事。言い方を変えれば、幾つかの異なる収入源を切り開いて確保して生きて行くという事。

ここからが本題

では、それを可能にする為にはどうすれば良いのか?

これを考えるのに、以下の様に別けてみました。
  • 何が必要か?
  • 対策
  • 良い点
  • 不利な点
これから、上の各項目をもう少し細かく見ていきましょう。


何が必要か?
  • 人脈
  • 積極性、前向きな姿勢
  • 周りから信頼される
人脈

これは、ニュージーランドに住んでいるとよく言われるのを耳にしますが、『この国は非常に小さい』という言葉。言葉そのものの通り規模も小さいですが、今回のこの記事に沿って言うなら、無数の一見見知らぬ人の集まりの中で、以外とだれかを通して誰かが密接に繋がっているという事。

例えば、以前にこんな投稿をしたことがあります。こちらのリンクを辿って読んでいただければわかると思いますが、人と人との間の距離がとても短い。これは別々の友人二人が、辿って行くと実は親戚だったというお話。

ですので何か新しい仕事の求人を見つけたとして、まず最初に考えるべきことの一つに、
誰か周りにこの会社に働いてる人はいないか、もしくはその人を知ってる人はいないか?

ここで重要なのは、やはり全くの知られていない人として求人に応募するのと、誰かの知り合いとして応募するのでは、まず選考段階で大きな差が現れるということです。

そういった意味で、口コミとなる人脈が必要であるということが重要な訳です。

最近はFacebook、LinkedIn等様々なSNSがあります。これらのコミュニティ等に参加したりしてネットワークを広げる事などが出来ます。うまく利用する価値はあるのではないでしょうか。

積極性、前向きな姿勢

何事もじっと座っているだけでは始まらないし起こりません。

上に記したような事を行動に起こす積極性であったり、またくじけずに前向きな姿勢を保ち続ける勇気も必要です。

やはり異国での暮らしには何かと思う通りにいかないことは日常から起こりますので。

いかに前向きに、積極的に自分を売り込むことができるか。

口で言うのは簡単ですが、やはり我々は感情に左右される人間ですので、落ち込むこともあります。

かくいう私も仕事探しの時は思うようにいかず否定的になったこともあります。そこでいかに気分を変え、前向きな自分を取り戻せるか、真価が問われます。

周りから信頼される

これも非常に重要なことで、今現在の職場や友人達に信頼されていなければ、良い口をきいてもらえる可能性は低くなります。

例えば、これも過去に書いた記事の引用なのですが、時間を守ることの重要さについて書いています。例えばビジネス上で私の他人を判断する基準の一つに、時間を守れるか?があります。

やはり他人の時間を無駄に浪費させてしまうのはとても良くないことと考えるからです。

ここでやはりいつも約束の時間より遅れるような人は、この人物の評を聞かれた時にこちらも最高とはなかなか言えません。

また、周りから良い評価を受け信頼されている人というのは、大概優秀で真面目でよく仕事をこなす人が多いと思います。これは何も客観的なデータはありません。ただ私個人の経験からの言葉です。

以上今回はこの辺で、次回その2に続けたいと思います。

それではまた次回。

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2015年3月4日

お気に入りのラジオ番組 Rock FM Jono&Ben

最近仕事柄、仕事中にステレオを通してラジオを流しています。

で、特に気に入っているのが、Rock FMの、

Jono&Ben ジョノアンドベン

平日のNZ時間で午後3時から、多分6時?まで。

リンクを辿ると彼らのウェブサイトに行け、彼らの番組も聞くことが出来ます。

こんな感じの人たち。

左がジョノで右がベン(違ってたら笑っちゃいますが!)

最近ではテレビのレギュラー番組も持ってるみたいです。



このビデオは、彼らがイギリスに行った際に、彼の国の有名番組の一つ、グラハム・ノートン・ショー Graham Norton Show に一般人として紛れてチョチョっと出演した際の一コマです。

なにはともあれ。

何が面白いかって、まあとにかくくだらないんですね。最近で面白かったのは、世界的バンドのFoo Fightersがニュージーランドに公演の為やって来たんですけど、なんとか彼らに番組の放送中に繋がろうとして頑張ってみてました。もちろん無理でしたが。

くだらない事にそれこそ情熱を注いでるのが面白いんですね。

更に面白さに拍車をかけているのは、一般のリスナーの人からの電話。このベンやジョノが番組中に『何々な人いますか?』とか『何々の経験したことある人いますか?』といった形で問いかけをし、それに答え一般のリスナーが電話をしてくる時に、もうこれは本当に笑いが止まらなくなるようなエピソードを披露してくれる人が結構います。

ここで思ったのは、ラジオ番組って何気に英語の勉強になるのではないでしょうか?特にこれを通してはキウイの英語が生で聞け勉強になりますし、ニュージーランド人の内面を聞いて知ることが出来ます。ニュージーランドをより深く知ることのできるよいツール、しかも笑いながら楽しみながらそれが出来るなんて一石二鳥ですね。

ですので、この二人をまだ知らない方、ぜひチェックしてみてください。

今回は、面白いキウイのラジオ番組の紹介でした。

それではまた次回。

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2015年3月1日

今最も熱く議論されてるクイーンズタウンの社会問題

羊と自然の国ニュージーランド。一見天国のように思えるこの国にも多くの問題が存在します。

さてここでクイズです。下の写真がその問題の一つを表しています。さてその問題とは


答えは、今2015年の2月の終わり現在、クイーンズタウンに住む人の多くが口にする社会問題、レンタカーに乗った旅行者の無謀、乱暴、交通ルールを無視した路上での振る舞い。そしてそれによる事故の多発です。

この写真は地元の新聞ODTから借用。これは2015年2月21日の土曜日にクイーンズタウン郊外で起きた交通事故の写真で、実際私もたまたまこの近辺にこの時にいて、この渋滞に巻き込まれました


最近テレビや新聞等でも取り上げられることが多く、フェイスブック上でも議論が活発になっています。

これは突如今に始まったことではなく、今までもしぶとく根強くくすぶっていたものがここに来て一気に風のあおりを受け、大きな炎と化した感があります。

先ずは、ニュージーランドを代表するカレント・アフェアー番組(社会問題等を取り上げ深く取材をして放送する番組)のキャンベル・ライブで取り上げられた際のものをリンクしてみました。ご覧下さい。

(Campbell LiveはニュージーランドのTV3で毎週平日夜7時から30分、John Cmapbellによって送られる、社会問題、現象等を取り上げ、取材して放送する有名な番組)
  • こちらは2月24日火曜日の番組へのリンク。この件に関しては、12分50秒過ぎたあたりから。
  • こちらは2月25日水曜日の番組へのリンク。5分20秒過ぎたあたりから。
こちらはクイーンズタウンの無料の新聞、マウンテン・シーンの旅行者の運転する車との交通事故の被害者に関する記事へのリンク。

マウンテン・シーンについては過去のこの記事をお読みください。

何が問題か?

これは冒頭でも述べた様に、最近レンタカーを運転する旅行者の運転の仕方、路上での振る舞いがひどく、安全を脅かしていると多くの地元の住人が感じてるという事です。

それは例えば、
  • 曲がるときにウインカーを点滅させない
  • 無理な、突然な車線変更
  • 制限速度を守らない。これはどっちの可能性もあり、制限速度よりずっと遅く走り不必要な渋滞の原因になるのもあれば、制限速度よりずっとスピードを出して走るのもそうです
  • 車線から外れず車線上で止まる、路肩にずれて駐車しない
  • 追い越し禁止の所で追い越そうとする
  • 中央車線をはみ出して運転する
  • 無茶な追い越しをする
私もほぼ毎日車を運転しますが、本当に日々同じような光景が繰り広げられています。

この背景は?
  • ニュージーランドは観光で成り立っている
  • 多くの旅行者がやって来る
  • クイーンズタウンはニュージーランドを代表する観光地
  • 旅の一つの手段として、レンタカーを借りて旅する
  • その際、国際運転免許証さえあれば誰でも車を借りられる
  • でも、普段は車を運転しない人がいる
  • または、ニュージーランドと逆で、普段は左ハンドルで道路の右側を運転している
  • 旅行中は普段しないような軽率な行動をとることがある
  • もしくは最初から交通ルールなんて守る気もない?

現在何が起きているのか?

最も大きいものではこちらのウェブサイトのリンクをご覧になって欲しいのですが、オンライン上での署名活動で、これは、
  • こちらの交通省の大臣宛の署名
  • 非英語圏からの旅行者でレンタカーを借りる人は、借りる時に必須のニュージーランドでの運転に関する試験を受けさせる
  • もしくは最低でも、英語圏からの来訪者にも運転に関するビデオを見させる
私は参加してないので詳細は見れませんが、コメント欄から判断すると、今現在、数万の署名が集まっている模様です。

このリンク上の署名活動が最も大きいもので、これ以外にも複数の別の個人によって行われているものも見受けられます。

先に大きく書いた風のあおりとはまさにこの事で、フェイスブックを中心とした一人の行動が、大きな反響を受け、一種の社会活動にまで発展したというもの。

いくつかの問題、疑問

こうした中で、私個人としましては今は静観の態度を取っています。

それは何故かと言うと、
  • 試験をしたところで、ビデオを見たところで果たしてそれが運転中の判断等に良い影響、効果はあるのか?
  • そもそも本当に旅行者が原因なのか?
  • こういう国際免許等は相互の国間での協定が結ばれているもので、果たして本当にこんな事が出来るのか?
  • これにより、逆のパターンで今度はニュージーランドの免許を持った人が外国でレンタカーを借りる際に支障が生ずるのではないか?
  • 非英語圏の人英語圏の人での扱いの差。これは人種差別ではないのか?
という疑問質問があるからです。

もちろん、基本的には何かされるべきで、改善されるべき問題であるという点では大賛成です。

基本的に私個人の意見としては、罪に対する償いをもっと大きくすると言う事です。大抵これらの交通事故を起こした犯罪に対する判決で多いのは、
  • 免許停止(6ヶ月から1年ってのが多い)
  • 罰金(最近見たのは$600とか)
でも例えば、外国から旅行に来ていて免許が停止になっても旅行を続けられるわけですし、$600の罰金なんてまあそれほどダメージないですよね、金銭的に。

概して、この国は犯罪に対する処罰が軽すぎるというのが私の考えで、これは交通違反にも当てはまり、そこに問題があるのではないかと考えています。

さて、こうしてこの問題を見てきたわけですが、もちろんここですぐに答えの出る問題ではありません。

皆さんも、ニュージーランドで車を運転する際には、自分の運転が他人の脅威になるのと同時に、他の車があなたの脅威であるという事もふまえ、安全運転で観光を楽しんでいただきたいものです。

ちなみに、最初の写真。何が問題かというと、70キロ制限の道を一番先頭の車は40キロでノロノロ運転し、不要に渋滞を作ってるのが問題なのです。

理解出来ないのは、
  1. 何故70キロ出せない?
  2. 行き先に自信がないのか?
  3. 運転の仕方がわかんないのか?
  4. 運転が怖いのか?
  5. だったら道譲れないのか?
等、わかんないことだらけ。こうしてわからないことが多く、フラストレーションが拍車をかけ今のこうした熱い議論に繋がっているのだというのを身を以て感じています。

手なわけで長々と書いてきましたが、くれぐれも安全運転を心がけましょう。

それではまた次回。

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