2008年6月24日

雪よ来い!まだまだこれから

コロネットピークは依然閉まったままです。クイーンズタウンのもう一つのスキー場リマーカブルズも先週土曜がオープンの予定でしたが、あいにくの温かい天候と雨による影響で雪が解けてしまいオープン延期となっています。が、しかし、ここに来て昨日から一気に冷たい南風の影響による冷え込みでコロネットでは昼夜を通しての雪作り及び今日明日と雪の予報になっていますので、明日水曜くらいには再度オープン出来るのではないかと希望を持てるのではないでしょうか。

何せ山が開かないことには、このクイーンズタウンの町全体のビジネスも小休止を迫られる状態です。街中の飲食業、販売業に携わる人々は時間数、日数を削られ、殆どの人が経済的に苦しい状態に追いやられてしまいます。一民間企業が町全体の期待、果ては経済状態にここまで影響を与えてしまうと言うこと自体が凄いことで信じられませんが、プレッシャーが掛かっています。

もちろん山の殆どのスタッフも閉まっている間は仕事が無く、半ば雪が降るまで自宅待機みたいな状態にあります。そんななかでも何とかスタッフのやる気、意気を妨げないよう、我々の会社では平日にクイーンズタウンの街中のラグビー場で無料のランチバーベキューを提供し、その他様々なイベントを催し、一体感を保とうと頑張っています。

ここクイーンズタウン、さらにはスキー業界で広く言われ続けて信じられているいわば都市伝説みたいなものに、「南半球の冬はその前の北半球の冬に習う」と言うものがあります。これは北半球の冬が良かった年は続いて南半球の冬も良い物になるという半ば希望的意見でどこまで真実なのかは疑問ですが、これに倣うとどうやらこの終わったばかりの北半球の冬は北アメリカ、日本そしてヨーロッパどこも記録的な積雪量で非常に最高のものだったようで、このこちらの冬も良い物になるであろうと多くの人が考えています。しかもその北半球の冬も最初は暖かく雨も降ったりしたのが、その後一気に寒くなって物凄い雪が降ったとの事。果たして...?

2008年6月16日

Flight of The Conchords フライト・オブ・ザ・コンコルズ ニュージーランドを代表するバンド?

さてさて、コロネットピークは先週木曜夜からの断続的な高い気温、(クイーンズタウンの町で日中15度近くまで行きました。)そして多量の雨(何ともやな響きですな)の影響で週末3日、そして今日も引き続きクローズとなっております。

今晩辺りから気温も下がり始め、そうすれば200を超える人口降雪機のスイッチがオンになり、また一気にカムバックするでしょう。それまでの間はしばしのご辛抱を...

ようやく週末に2日休みになり、かねてから見たかったDVD、The Flight of Conchords を見ました。

こんな感じの人達、バンドです。これはテレビシリーズの一場面。



これはニュージーランド人の若者男性2人のバンドのお話で、所謂(sitcom)と呼ばれるジャンルの、コメディーのテレビ番組で、アメリカにこの2人行って、そこで人気が出て、ついには自分達の番組をアメリカで持つまでになったのです。

何と言うか、半分コメディアン、半分2人組バンド、コメディーの中でふんだんに自分達の曲を披露し、そして笑いもとるってな感じ、解りますかね?悲しいかな、この2人、最初はニュージーランドのテレビ局に企画を持っていったのですが、相手にされず、ニュージーランドに見切りを付けてアメリカに渡り、そこで凄い人気が出てしまったという、ニュージーランドテレビ局の先見の無さが如実に現されてしまったと言う経緯があります。

番組の内容はと申しますと、ブレットとジャーメインのキウイの2人組みが(多分)ニューヨークの町でバンド活動をしながら生活する日々の様子を表して物語になっています。

この二人組自体がとても間が抜けていて、またそれに加え彼らの周りの人間も一癖二癖もあり、さらにはアメリカにおけるニュージーランドの認知度の無さ、またオーストラリアの影に隠れてしまう影の薄さを逆手に取った皮肉、薄ら笑いを浮かべてしまうようなニヒルな笑いがふんだんに盛り込まれています。

イギリスのヒットしたシットコムに「オフィス」というものがありますが、それに通じる笑いがあると思います。

まだニュージーランド在住の方でご覧になってない方是非一度お試しあれ。「ブロータウン Bro Town」に続くキウイ物をお探しの方であればきっと喜んでいただけると思います。それでは。

2008年6月9日

2008 コロネットピークスキー場 いよいよオープン!!

昨日いよいよコロネットピークオープンしました。

朝早くから多くの方がスキー場に訪れ、朝9時のチェアーリフト運行開始時には既に長い列が出来ていたとの事。

生憎私自身は忙しくその場を見ることは出来ませんでしたが、日中何度か目にした時には、ベースビルディングの目の前にある「エクスプレスチェアー」前に長い行列が出来ていました。

朝一には先着何名かははっきり知りませんが、オープンを祝福する為に小さなシャンパンのボトルが配られたようです。多くのリマーカブルズのスタッフも遊びに来ていました。

雪の状態はここ数年では、この冬の初めの時期にしては中々のものだそうです。まだ私本人が外に出て実際滑っていないので雪の状態のレポートはコメント出来ないのが現状です。何とか数日中に忙しい中時間を見つけて今年の初滑りと行きたいところですが、山の様に溜まった仕事が...

よくある話で、金のある時は時間が無くて、時間のある時は金が無い。

それと似た様なもので、雪が良い時は忙し過ぎて、暇な時は雪は良くない。何とも人生の難しさを表しています。

それでは、この冬は新しく生まれ変わったコロネットへゴーッ!

クイーンズタウンの空港よりでかいぞっ!が合言葉です。

2008年6月7日

質問回答コーナー その2 ニュージーランドでの仕事探しに関して

またまた御質問を頂いたので出来る限り答えてみたいと思います。ちなみに以下の質問は以前の投稿に寄せられたものを参照しています。

車の免許などを持っていた方が有利なのか?

これはどのような職種に希望しているのかによるのではないでしょうか。もちろん車を運転する事が関わる仕事をしたいとお考えなのであれば、無しでは当然不利になると思いますが、例えば街、ホテルでコーヒーを作るような仕事であればまるで必要在りませんし不利になるとは考えにくいですよね。

考え方は二つあると思います。一つはもちろん車があれば便利ですし、自由が利きます。買い物なども簡単に済ませられますし、行動範囲が広がります。しかし二つ目はこの世界的な石油の値段高騰による経済的負担。ニュージーランドでは中古車が比較的安値で買うことが出来ますが、やはりもう世界中の誰もが直面するガソリン代などに関わる維持費の高騰。しかもお話からするとこれから日本で免許を取得されるような印象を受けますが、それに関わる費用も加算されますから、それが果たして御自分の予算内で許容範囲内なのかという疑問が生じます。

結論としましては、車の運転に関わる仕事をお探しであればもちろん無しでは不利、車の運転が関係ないのであれば影響は無し、あとは御自分の生活に自由度、行動範囲に関わってくる問題だと思います。

次に、4~5ヶ月という短期でも雇ってくれる所はあるのか?という御質問。

これもまたまたどのような職種なのかによって状況は多く変わると思いますが、これから言う話はクイーンズタウンに置けるサービス業に限ってのもので、ここはこの国でも一番の観光地で、季節労働的な半年毎の雇用、夏は11月から4月、冬は6-10月と言った感じの、日本で言うアルバイト的なパートタイムの形のものが多いです。ですので、人の流れ、移動が多く、4-5ヶ月と言う期間の雇用は珍しいものではありません。ましてやこれよりもっと短い短期の物もおおくみうけられます。もちろんもっと専門職関連の雇用をお探しなのであれば長く雇用したいと会社側が考えるのは普通だと思います。

次に、冬に、リゾート地になるという事は、リゾート地で働く人を夏よりも多く募集したりしますか?というご質問。

まずは、クイーンズタウンは冬だけがリゾート地なのではなく、夏も含め、1年を通して賑わう一大観光地です。そして、ご質問が夏と冬の間でクイーンズタウン全体における雇用数に違いがあり、冬の方が数が多く有利なのかと言う意味であるのなら、正直そこまでの統計、数を把握しておりませんので答えられません。ただし個人的な印象としましては、夏冬問わずサービス業、肉体労働などの仕事は人を探しています。一つ気をつけたいのは、毎年5月と10月は俗に言う「ショルダーシーズン」で、夏と冬の境目で観光客数が減り仕事の数も減ります。

最後に、気になったのが最後のコメントで、日本で仕事に応募し採用されたらビザを取ってこちらに出向くと言うものですが、もし御自分に優れたスキルがあり、それ相応の専門職に就くことを前提にお話されているのであればそれも可能かと思いますが、もしそれが一般のサービス業での仕事のお話をされているのであれば、その為にある会社がわざわざ日本から誰かにビザを支給して呼ぶと言うことをするとは考えにくいのですが...

これらの回答が幾らかのお役に立てると良いのですが...

2008年6月6日

コロネットピーク オープン前日

いよいよオープン前日、まだまだ数え切れないほどやることがあり、朝まだ暗いうちから夜遅くまで準備に追われています。今シーズンの新しいスタッフのトレーニングなどそれこそまだまだ時間はどれだけあっても足りません。

気温は日中クイーンズタウンの町で10度前後、コロネットの山の上では陽が射すと5度位でしょうか、意外と温かく、一時期数週間前まではきりっと冷えていたのがまた少し気温は高めになっています。これからまたきちっと冷え込んでくれると良いのですが。毎年この時期はどんな冬になるのだろうかと気が気でなりません。

新しい建物はまるでどっかの空港を思わせるようなデザイン、出来で、きっと訪れた方を強く印象付けるのではないでしょうか。

今週末、オープンに合わせ天気の方も雪の予報になっています。どれだけ降るのか楽しみでなりません。一つ付け加えさせていただくのなら、ニュージーランドは日本とは気象パターンがまるで違います。もう雪が降っただけで感謝、雪質がどうのこうの言えるほどの場所ではありませんので、ぜひ雪が降った日を逃さず楽しんでください。それこそそのチャンスを逃したら次いつ降るか判りませんからね。それでは怪我の無いよう08シーズン存分に楽しんでください。

2008年6月5日

いよいよコロネットピークオープン間近!

さてクイーンズタウンのホームゲレンデであるコロネットピーク、オープンがこの土曜日になります。最新のベースビルディングも完成に向けて最終段階に入っていて、日々、着々とその全容を明らかにしつつあります。

今年のスタッフも全員トレーニングを開始し、オープンに向けて皆頑張っております。一昨日の夜から人工雪も昼夜を問わず降雪機から作られ、山の状態も近年まれに見るオープン時にしては良いコンディションとなっています。しかもオープンの土曜は雪の予報。いったいどれだけの人が来場されるのか楽しみです。

この冬一度はコロネットに上がってみて下さい。新しい施設にきっと驚かれることでしょう。それではまた。