2014年3月19日

我が江戸っ子の叔母 ニュージーランドを行く その4 名言集

先週末に、サイクロンのルーシーが、ニュージーランド北島北部を直撃し、幾つかの地域に被害を与えたそうですが、ここクイーンズタウン界隈は、ようやく嵐の警報が、昨日解除されました

その嵐とは、私の叔母。

どうやら日本に無事到着されたようで、私も昨夜は久しぶりに心地良い深い眠りにつく事が出来ました。

さて、この叔母、今回が初めてのニュージーランド訪問で、約2週間程滞在。

様々な名言、珍場面に私は遭遇した訳ですが、ここで手短にご紹介したいと思います。

ちなみにこの『我が叔母』シリーズも今回が最終回。

  • 期限切れのパスポート
これはですね、以前から母と叔母でこちらに来たいという話はあったんですが、叔母の仕事が忙しくてなかなか予定が組めなかったんですね。で、一度スカイプで話をしてる時に、私がそろそろ日にち決めて飛行機の予約等を全てする事になりました。その時点から一ヶ月後を見て予約する事で同意し、何気なくパスポートの事聞いたら
『あらやだ、期限切れてるわよ。』
その場で言い始めるではないですか。

教訓
ねえ、海外旅行したいって考えてるなら、把握しておこうよ、そんな事、早い段階でさ
  • 太った羊、痩せた羊
これは、ミルフォードサウンドに行く途中、本当にこの辺りは羊の牧場ばかりですので、叔母は『わーっ』『きゃーっ』っと羊の群れを見る度に喚いていました。
そしてふと、
『ねーっ、何か太った羊と痩せた羊がいるわよね、さっきから見てると』
と言って来ました。
私は頭の中で『太った羊、痩せた羊。。。。?』
としばらく考えました。
で、運転しつつもふと横を見ると、そこに見えて来たのは、毛を刈られた羊達。
そうです、太った羊は未だ毛が刈られる前、痩せた羊は毛が刈られた後。
もう大爆笑。

教訓
羊の毛刈りは年二回。春先と冬前です。決して虐待されて栄養失調な訳ではありません
  • ねえ、シドニー見えるかしら?
これは、ミルフォードサウンドで船に乗ってクルーズしてる時の事。
フィヨルドを抜けて、外海のタスマン海にちょこっと船は出て、そこでUターンをしてまたフィヨルド内に戻って来ます。
Uターンしてる時に私が、
『この海のこの方向大体1500キロ先がシドニーだよ』
と伝えたら、真顔で、
『あら、シドニー見えるかしら?』
と聞いて来ました。
『。。。。』

教訓
地球は丸いからね、1500キロ先は、やっぱ見えないんじゃないの?
  • エスプレッソベースのコーヒー
ここニュージーランドは意外と知られてませんが、コーヒー文化の発達した国。国中至る所で、それなりのコーヒーが楽しめます。
ニュージーランド独特(オーストラリアでもですが)のコーヒーの種類に、『フラット・ホワイト』と言うものがあります。
これは、カプチーノやカフェ・ラテと並ぶ、エスプレッソと暖めたミルクを混ぜたコーヒーの一種類です。
ただ、カプチーノなどに比べ、泡が少なめで、こちらでは人気のコーヒーの種類の一つ。
大体一杯$4くらいで飲めます。

で、私の叔母もこのコーヒーが気に入り、美味しいといって良く飲むようになりました。

ミルフォードサウンドに行く途中、テアナウで休憩した時に、一杯ずつお持ち帰りで、車中で飲む為に買いました。

『ねーっ、このコーヒー本当美味しいわよねーっ』と叔母。
『ちょっと作ってもらうのに時間かかるけど、日本にもあればいいのにねーっ』ですって。

で、私が『いや、スターバックスとか行けば飲めるじゃん』と言ったら、

『いや、違うわよ、ああいう所は全部機械でやっちゃうもの、そうじゃなくて、こっちみたいにその場で手作りでってこと』と言い返して来ました。

そこで私が、『いやいや、スターバックスとかはこっちと一緒でその場で店員さんがやってくれるじゃん』って言ったら、

『そんな事無いわよ、全部機械よ!』と反論、言い張ります。

『。。。。』

もう私は諦めて、話題を変えました。

教訓
もっとさ、周りで何が起きてるのかちゃんと注意して見ようよ。ドトールとは違うんだからさ
  • 搭乗券は何処に。。。?
これはつい昨日の事。クイーンズタウンでオークランド行きの国内線に搭乗直前。アナウンスがされ、さあこれから搭乗という場面。

乗客が列を作り始め、私達も立ち上がって列に加わりました。

そこで私が何気なく、

『搭乗券はちゃんと持ってる?』と聞いたら、

『えっ。。。。?』

と真顔で聞いて来るではないですか。

私が、『さっき自動チェックインした時に、機械からチケット出て来たでしょ』と言うと、

『あらやだ、そうなの?取って来なかったわよ』ですって。

『。。。。』

これは、出口でチケットさばいていたスタッフに言ったら、厭きられた顔はされたものの、予約時のコピーの紙を見せたら、その場で再発行してもらえましたが、

教訓
飛行機も電車も一緒だからさ。そりゃ切符必要だろう

と、まあ、こんな感じで、様々な場面に遭遇した訳ですが、本当、おばさんって凄いよね。怖いもの知らず、失うもの無いって感じ。

一応断っておきますが、私はこの叔母を家族として愛しております。それはもうなんと言うか、無償の愛、許し。

愛と憎しみの降り混ざった、家族の愛。

結局は家族は一つだけで、なんと言うか、選べないし、切っても切れない、一緒にそんなに長くはいられないけどあまり離れてもいられないって感じ。

何だか私とこの叔母は二人で小さい子供の喧嘩の様にお互いに向かってギャーギャー言い合うのが常。これも家族。

もしこの中の教訓から、一つでもどなたかのお役に立てれば、私のこれらの経験も報われます。

それでは今回はここまで。愛を込めて。

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