2013年12月21日

お気に入りの音楽アルバム その1 ニールヤング ハーベスト

今回は私の好きな音楽、アーティストをご紹介したいと思います。

Neil Young Harvest
ニールヤング ハーベスト



  

1972年発表の彼のソロとしての2枚目のアルバム。このアルバムに出会ったのは中学生の時、まだレンタルレコードの時代!です。このアルバムは目にした瞬間に借りると決めました。特に2つめのイメージ、金のドアノブに歪んで映る彼の姿。そして何とも真っ赤な土の色。今まで見た事も無かった、なんと言うかアメリカの広大な土地を連想させるこの土の色と、彼の汚れた服装がアメリカ南部を思わせるこの写真に本能的に惹かれました。

そしていきなり耳に飛び込んできた1曲目の Out On The Weekend のハーモニカにやられてしまいました。多分その頃は佐野元春を兄貴の影響で聞き始め、彼が影響を受けたミュージシャンの一人としてこのニールヤングの名前を挙げていたのをどこかで読んでいたのでしょう。

その頃は中学に入って英語を学び始めたばかりで、辞書を片手に一生懸命それぞれの曲の意味を理解しようと夜な夜な努力したのを覚えています。そしてやがて段々とこのアルバムに納められている彼の曲は、孤独や寂しさ、社会に対するぶつけようの無い怒り、麻薬中毒者の苦悩等を歌っているのだと理解する様になりました。

もう既にリリースされてから40年以上の月日が流れていますが、未だに色あせる事無く当たり前の様に毎日の様に聞いているアルバムの一つです。

お勧めの曲は、
Out On The Weekend
Old Man
The Needle and The Damage Done

お気に入りの歌詞の一部分。(私による日本語訳)

Out On The Weekend

荷物まとめて、ピックアップトラック買って、LAまで行こうと思う。自分の場所って呼べる所見つけてやり直して、新たな一日をはじめようと思う。僕の思ってる彼女は充分に愛してくれた。でもなんだか今日気分は沈んでる。彼女は素晴らしく、僕の心の中にいる。彼女が呼んでるのが聞こえる。週末ひとりぼっちの彼を見てみな、なんとかうまくやろうとしている。楽しさとは無縁で、何か話そうとするけど、何も言い出せない。

何なんでしょう、寂しい限りです。でも、特に人間年を重ねれば重ねる程、全てを捨ててはじめからやり直したいなんて考える事もあるのでは。それを成し遂げたはいいけどでも何だか過去に縛られ寂しく心が沈んでしまう。それをアメリカの広大な空間、個人と個人の繋がりをまるで拒絶するかのような圧倒的なまでの広大さ、に重ね合わせて想像するといっそう孤独感が増すような気がします。

星5つ (5個中)つまり満点!

ではまた次回。

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