2007年12月15日

ワイクリーク スキーツーリング その2

今日は久しぶりの青い空が望めそうです。今日は友人の30歳の誕生日パーティーが午後遅くからあり、大抵30歳のパーティーは21歳を迎えるときに開くパーティーに続き非常に規模、勢いのでかいものになるのが通常ですので、面白い事になるのではないでしょうか。

さて、ワイクリークのお話の続き。

さっと峠から5分ほど滑り降りて来たらもう平らになってしまい、凍った湖を横断するようにスキーを履いたまま歩きました。所々氷が解け初め湖面に亀裂が走っているのが見受けられます。また谷の中、周りは急斜面に囲まれています。雪崩の後が幾つも見受けられこれまた慎重なルートファインディングが要求されます。

暫く歩いていくとまた崖、急斜面に遭遇。ここを滑り降りると一気に谷底まで降りていく事が出来そうですが、次第に雪の量も少なくなって、岩や草がむき出しの斜面が至る所にあり、これまたちゃんと雪の上を滑りながら下まで滑り降りていけるルートを探すのが一苦労。最初は崖を左のほうに回り、降り始めましたが、やがて雪が途絶え、また歩いていくには急すぎるので一度停まり、昼ご飯をパパッと食べる事にしました。

腹も満ち、再度スキーを履き、スキンを付け、下って来た道を登り返し、谷の反対者面に向かって行きました。途中下まで雪の続いた何本かのラインが見れ、そこを滑っていく事に決定。これまたあっという間、5分もせずに下に辿り着いてしまいました。

ここで雪は消え、後はスキー、ブーツを脱いで、靴に履き替え、荷物は更に重くなった上で今晩の宿、ロックビビー=ビバーク、(自然にせりだした大きな岩の下が乾いている事が多く、大抵の状態では雨風がしのげるので、ある程度経験をつんだ登山者やクライマーなどに利用される)に向けていざ歩き始めました。

ワイクリークの谷は夏、雪の無いときでも山歩きの経験をつんだ人達で一日かけて歩く上級者向けのコースと見られていますので、そんな所をスキーブーツまで担いで行く我々の苦労といったら。

草つきの足元の不安定な中を、歩き始めてから大体4-5時間でようやくロックビビーに到着。重いザックを肩から降ろし、平らな場所を探し寝袋を広げ、乾いた服に着替え、ガスストーブに火をつけ、鍋でお湯を沸かし、熱いお茶を用意して、寝袋に入る。一日で一番の至福の時です。これだからやめられないって気になりますね。

まあその後は寝袋に入ったままトランプしたり、色々他愛の無い事に話の花を咲かせ、次は何しようどこ行こうとかそういう話したり、後は夜のメインイベントである晩御飯を作り、一気に食べ、(こういうアウトドアにいるときは何を食べても美味しいし、幾ら食べてもなんか満足できない。)静かに日が暮れて暗くなるのを眺めていました。

やがてローソクに灯りにともされた辺りの闇を見つめながらも次第に眠くなってきて、いつの間にか静かな眠りにつくのでした...

が、しかしっ!今回はこれで終わりと言うことにはなりませんでした。夜中3時過ぎに物凄い強い風が吹くのに目を覚まし、暗闇の中何か顔に冷たいものが当たるのを感じつつ懐中電灯をつけてみれば、なんだよ雪が降っているではありませんか。気温も一気に下がったのが感じられます。しかも風の方向がちゃんと我々のほうに向かって吹いてきて、我々の頭上にある岩壁の天井なんかまるで意味が無く、なんだよーとか文句言いつつ、半分笑いながらまた眠りに付くのでした。どうしようもないしね。とりあえず寝袋に入ってる分には温かいし。

そして陽が登り、朝になり、辺りを見渡してみると、うっすら5センチほどの雪に覆われ、真っ白。このシェルターに到着して直ぐ乾いた服に着替えた際、履いていた靴下を乾かすためにその辺に放って置いたんですが、その靴下が見事にカチンコチンに凍っていて、手に持つと棒のよう。また靴の中も半分位一杯に雪が溜まっていました。

さあここで一つ判明。冒頭にお話したように、朝電話で起こされ、それからあわてて荷造りして出発したので替えの靴下を持ってくるの忘れていたんですね...

服の中地肌に直接当てて何とか乾かそうとか努力はしたんですが殆ど効果もあるわけは無く、一瞬お湯沸かして靴下融かそうかなんてことも考えましたが、その時には荷造り済んでたんでまた荷物ばら撒くのは嫌で却下。

いやー、最初の5分10分はきつかったですね。でも出来るもんです、人間、やろうと思えば、何でも。

教訓。出かける時は、替えの靴下忘れずに。

長くなりましたが、ま、こんな事もありましたということで。それでは、良い週末を。

2 件のコメント:

  1. 久しぶりだね。読んでてなんだか懐かしい気持ちになりました。これから夏のシーズンで忙しいですよね。体壊さないようにして、またチャンスがあったら会いたいです。そういえば僕も来月で30歳になります。じゃぁね。

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  2. 久しぶりです、げんきですか。オークランドにいるのかな?いよいよ30か!ようこそダークサイドへ!待ってたよ。そうだね、なかなか会える機会は無いけど、お互い健康で、元気に行きたいね。また近況報告でも下さい。

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