さてここクイーンズタウン今日も夏日、雲の多い一日ではありますが、雨の予報もいつの間にか消えてしまい、しっかりと夏です。街はすっかりクリスマス気分、どこのお店もクリスマスの飾り付けをし、賑やかなものです。もちろん南半球ですので、真夏のクリスマスと言うことになります。
ここ最近のニュースとしましては、取り留めて重要な問題では無いんですが、9月から10月にかけラグビーのワールドカップがフランスで行われていたのはご存知でしょうか。
ここニュージーランドの代表、オールブラックスはその大会で優勝候補の筆頭に上げられていたわけなんですが、なんと準々決勝で開催国フランスに敗れてしまい、この国は一気に奈落の底へと突き落とされてしまいました。負けた次の日のなんと国中が暗かった事か。
まあ勝負事ですから勝ちもすれば負けることもあると。ただ先週その負けたチームを率いた監督のグラハムヘンリーと言う方がまたこれからもオールブラックスの指揮を執るのに再任されたというニュースが報道され、少し驚きを感じました。
サッカーの世界に慣れてしまっているので、大事な4年に一度の最も大きな大会で敗れた人間をまた選ぶというのにどうしても驚きを隠せません。サッカーの世界じゃ成績悪ければシーズン中でも監督解任なんてよくある話ですから。
しかも他に良い候補者がいなかったって言うわけではないんです。南島では一番大きい都市クライストチャーチを拠点とする、クルセイダースと言うプロチームを、ここ8年で幾度も南半球3カ国ニュージーランド、オーストラリアそして南アフリカ(一応ラグビー3大強国)からなる14チームで戦うスーパー14と言うプロリーグ戦で優勝に導いた監督ロービーディーンなんていう人も候補に挙がっていたのですが、どういうわけかグラハムに再選となりました。
問題なのは選考の過程がまるで見えず、透明性に欠けるところです。一応このグラハムさんが率いた4年間は国際試合での勝率が80%を超えるという素晴らしい成績を残し、それはそれで評価に値するとは思いますが、やはりどんだけ親善試合や規模の小さい大会で勝ちまくっても最も重要な大会でこけた責任は残ると思うんですが。これからどうなるのか見守って行きたいと思います。
しかし、最悪なのはそのロビーディーンさんも選考過程に不満を持ち、結局オーストラリア代表の監督に引き抜かれてしまったのです。この2カ国は永遠のライバルですから、これはちょっと信じられないニュージーランドラグビー協会の失態だと考えます。
どうすんでしょう、これでオーストラリア強くなっちゃたりしたら。