今回は大詰め、出来たビールの瓶詰め編。
全ての過程の作業のうちで一番時間がかかります。
この記事に最初に出くわした方は、併せて下の記事もお読み下さい。
そうすれば一からの行程が簡単に理解出来るでしょう。
では、始めましょう。
必要な物
- ビールを詰める瓶
- 蓋
- 蓋を閉める道具
- 砂糖(私は普通の白砂糖を使います)
- ティースプーン
- ナイフ(固くて平らな面を持ったものなら何でも代用可=ティースプーンで砂糖の量を量る時に平らな面を使って余分な量の砂糖をすり落とし、きっちり分量通りにする為)
- 専用の洗剤
- 専用の殺菌剤
ただし、こちらニュージーランドでは、もう少し大きいサイズの瓶、750mlを使う方がより一般的です。この瓶の場合は30本そろえる必要があります。
また、ペットボトル、これまた750ml、も人気です。
ご自分の好み、手に入れ易さを考慮の上、お決め下さい。
ちなみに、小瓶70本くらいを洗って、ゆすいで、殺菌して、瓶詰めで蓋するのに、慣れてきて大抵2時間から2時間半かかります。
今回私は大小の瓶ごちゃ混ぜで瓶詰めです。
瓶詰め基本行程
- 使用する全ての瓶と器具を洗う
- 洗剤を落とす為に濯ぐ
- 殺菌
- 瓶詰め
- 蓋をする
このブラシを使って瓶の中を洗います
大小様々なサイズの瓶を洗って行きます
流し台に水を張って洗剤を溶かした
こんな感じで気長に洗って行く
全部洗い終わりました
2. 洗剤を落とす為に濯ぐ
- 一本一本ついた洗剤を水を使って濯ぐ
一本一本濯いで行く
3. 殺菌
- これまた専用の粉末の殺菌剤小さじ2杯を5リットルの水に薄める
- 瓶を一本一本その液体の中に沈め殺菌する
- 今回はそのままで、濯がない!
4. 瓶詰め
- 洗浄、殺菌した瓶にビールを詰めます
- プラスチックの管を樽の吸水口に取り付ける
- 瓶に、小瓶330mlの場合は砂糖ティースプーン半分、750mlの瓶にはティースプーン一杯を、漏斗を使っていれます
- 砂糖の入った瓶を、樽にくっつけた管を中に入れて、少し上に押すとビールが出て来ます。
- 上部約4センチは空け、少し瓶内に空間を残す様にビールを入れる
- 瓶一杯にビールを入れると、蓋をした後砂糖が炭酸を発生させる時に、圧力で蓋が飛んで爆発し、とんでもない事になります
- ビールを瓶に詰めたら、蓋をする。専用の蓋閉め器を使います。これも専門店で買えます。
これはペットボトルの蓋
こちらは瓶の蓋
これを樽の吸水口に取り付け、瓶の中にこの管を入れて押し上げると、下部の白いプラスチックが押され樽内のビールが出て来ます。
330ml の小瓶には、小さじ半分の砂糖。テーブルナイフの平らな部分を使って砂糖が毎回均等になる様にします。
その砂糖を漏斗を使って瓶内に投入
ビールを瓶に入れ、蓋をする
ビールを全部瓶詰めしたらこうなりました
樽がすっからかんになりました。底に溜まっているのは発酵時に発生した沈殿物。
以上、瓶詰めが終わりました。
この後、基本的には1週間は発酵させる時に樽を放置させていた所と同じ気温の所に瓶を置いておき、その後ガレージの様な暗い所に移して、更に1−2週間寝かせます。
瓶詰めしてから2週間で大体飲み始められますが、大抵その頃はまだ酵母の味が強い感じがします。
ですので私は瓶詰めしてから3週間、最初に材料混ぜ合わせた日から1月を目安としています。
それでは、どんな風に熟成するのか楽しみですね、また次回。