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2016年3月21日

コロマンデル ピナクルズ


前回の投稿でコロマンデル半島でのキャンピングについて書きました。

その際に以前から行ってみたいと思っていた、コロマンデルにある、ピナクルズに登って来ました。

今回はそのピナクルズについて書いてみたいと思います。

ピナクルズとは




ピナクルズは山の名前で、コロマンデル近辺で人気の、標高759mで頂上からこの辺りが見渡せる人気の場所。ピナクルズハットという山小屋が頂上麓にあり、家族連れ、観光客など多くの人が、週末や、学校が休みの時に訪れます。

以前どこかで頂上からの写真を見たことがあり、ずっと行ってみたいと思っていた場所です。

今回オークランドに行く機会があり、それではとレンタカーを借り、行ってみました。

場所

コロマンデル半島の下の街、テムズからさらに14キロほど砂利道を車で行った終点から歩き始めて行けます。

テムズの街へは、オークランドの空港から2時間くらい。まずは南へ下り、そのうちコロマンデル半島という標識が出てきますのでそれに従って車を走らせていきます。

テムズの街に着いたら、というよりテムズの街に入って行く前に右に曲がり、Kauaeranga
『カウアエランガ』という谷に入って行き砂利道の終点まで行くとそこが歩きの出発点で大きな駐車場があります。

また、終点に向かう途中左手にビジターセンターがあり、ここでこの辺りに関する様々な情報が手に入れることもできます。


ピナクルズへ歩いていく


ピナクルズの頂上までは、片道7キロ、通常3時間半から4時間という表示が出ています。

こちらに公式の英語での詳細な説明へのリンクを載せておきます。

実際に登ってみて

砂利道終点の駐車場から歩き始めると、スタートすぐで川を渡ります。そして言うまでもなく登りが続きます。

途中このように石を並べて整えて作られた階段状のトレイルをしばらく歩いていきます。



このあたりはかつて、木材に使用するために木の伐採が活発に行われていた所で、どうやらその標高上で切り倒された木を引きずって運び出す為にこの様に道が整えられたそうです。

そしてしばらく急な階段状の道を耐えて行くとやがて登りも楽になり、次第に視界が開けて来て、高度を稼いだことが目に見えてきます。

そして、ピナクルズの頂上がこの様に見えてきます。


頂上までの最後の1キロはとても急で、この様に木の階段が続きます。


 頂上近辺からの眺め。



あいにくこの日は雲が多い日でしたのでこの様な景色でしたが、快晴の日には360度の辺りのパノラマが楽しめるでしょう。

覚えておきたい点
  • 水は出発前に十分に確保
途中にあるいくつかの川の水は直接は飲まないほうが無難でしょう。自分では直接見ませんでしたが、恐らく、途中のピナクルズ・ハットで水を補給することも可能だと思いますが、その水が雨水を貯めたものなのか、どこか近くの小川から引かれているのかを確認したほうが良いでしょう。雨水なら私なら平気で飲みますが、小川からの場合は一度沸騰させてからのほうがトラブルになる確率も下がるでしょう。
  • この辺り、この他にもまだ色々なトレイルがあります
このピナクルズへのトレイルは、この辺りにある無数のトレイルのうちのほんの一部分で、他にもこの辺りを散策できるオプションがたくさんあります。
  • この近辺にはキャンプ場が多数ある
カウアエランガのビジターセンターを過ぎると、砂利道の終点まで、左右にいくつものキャンプ場が並んでいます。詳しくはビジターセンター等で情報が入りますが、1泊10ドルで事前にチケットを購入します。また、私の選んだサイトには水がありませんでしたので、十分に水を確保しておくと後々困ることもないでしょう。

何かご質問等ございましたらコメントに残してなんでも聞いてください。

それでは、ハイキングで素晴らしい時間を楽しんで来てください。

また次回。

今回の言葉

It's better to burn out that it is to rust.

By Neil Young

錆びついて行くくらいなら燃え尽きたほうがいい。


2016年3月15日

スチュワート島 ラキウラ・トラック

ニュージーランド最南端の国立公園


今回は、ニュージーランド最南端の都市インバカーゴからさらに南に30キロ海を隔てた所に浮かぶ島、スチュワート・アイランドにあるラキウラ・トラックのご紹介。

グーグルマップで場所を示しておきます。


先ずはこの島にたどり着かなくてはなりません。南島最南端からの行き方はふたつ。

行き方
  • フェリー
Stewart Island Experience Ferry スチュワート・アイランド・エクスペリエンス・フェリー

大人片道 $75
大人往復 $130

フェリーはBluff ブラフの街発着 (インバカーゴの街とブラフの街の間のシャトルサービス有り)

所要時間約1時間

スチュワート島、ハーフムーン・ベイにある船の発着所
  • 飛行機
Stewart Island Flights スチュワート・アイランド・フライツ

大人片道 $122.50
大人往復 $213.00

所要時間15−20分程

飛行機はインバカーゴの街の飛行場発着

空から見たハーフムーン・ベイの街
ラキウラ・トラック

ニュージーランドに9つあるグレート・ウォークス(最も有名なのがミルフォード・トラックの一つで、最も最南端に位置し、交通アクセスの面では最も難しい、手間のかかる所にあるのではないでしょうか。

このスチュワート島の国立公園は2004年に設立された、ニュージーランドで最も新しい国立公園です。


全長32キロ、通常2泊3日。両方向に行けますが、基本的にどちら周りでいっても1日目と3日目は海岸線を歩き、2日目は島を横断する形となります。


こちらに通称DOC、こちらの環境省のウェブサイトのラキウラトラックの詳細な説明へのリンクを貼っておきます。

ラキウラ・トラックはこんな所です

  • 比較的初心者でも楽しめるレベル

ニュージーランドに数あるトランピング(山歩き)のコースの中では、比較的体力を必要としないものの一つではないでしょうか。

  • ニュージーランド最南端の島にいるという事実
もうこの島の南には、南極行くまで人の住んでる場所はないという事実。これ以上人里離れた所でこんなアウトドア経験できることは滅多にありません。
  • そんなに高低差はないが、上って下っての繰り返し




こんな感じで、どちら方向から歩いても登っては降りての繰り返しです。またここは、泥だらけになることで有名ですので、ブーツを綺麗に保とうと思わないほうが全てにおいて楽になります。
  • 小屋は完全予約制ですので、前もってベッド代を払ってチケットを手に入れましょう
これはグレート・ウォークスにおける全てのトラックに共通しますが、いきなりポンと現れてもダメで、事前に小屋のベッドを予約する必要があります。これは各小屋ベッドの数に限りがありますので、そういう理由で小屋に泊まる人の数をきちんと管理しているということです。
  • 調理する為のガス、燃料が必要
小屋にはガス等のお湯を沸かす設備がありませんので、自分で持参せねばなりません
  • キウイが運が良ければ見れるかも?
これはキウイの足跡です

ニュージーランド固有の飛べない鳥、キウイ。この島は比較的数が多く、各小屋近辺に出没するのが多数確認されています。この鳥は夜行性です。もし夜になってまだ元気があるのなら、小屋近辺を少しうろうろしながら探してみるのも面白いかも。探す際のコツとして、この鳥は、鳴き声が大きいので先ずは見える前に聞こえてきます。
  • 蚊がいる
あまり皆さんには珍しくないかもしれませんが、通常ニュージーランド南島南部あたり、蚊はあまり見かけることが多くありません。こういう海岸線沿いにいるときに出くわします。特に小屋内で、夜に出てくることが多いので気をつけましょう。

と、スチュワート島のラキウラ・トラック紹介してみました。クイーンズタウンからインバカーゴまでは車で2時間。そんなに遠くありません。もしこの辺りで何か冒険をお探しならば、是非オススメです。

それではまた次回。

2015年1月3日

Humpridge Track ハンプリッジ・トラックの御紹介

今回は、ニュージーランド南島南西部にあるフィヨルドランド国立公園の中の、南部にひっそりとたたずむハンプリッジトラックの御紹介。

こちらのトラック(山歩きのコース)は以前御紹介した日本のアウトドア雑誌、ウィルダネスでも取り上げられたトラックです。

各説明の後、最後に幾つか写真を載せておきます。
  • 場所
先ずは場所の御説明から。ハンプリッジトラックを歩くのに起点となる町は、トゥアタペレ。下のグーグルマップに場所を示しておきました。ニュージーランド最南端のサウスランド地方にある典型的な小さな町で、ウィキペディアの情報によると、2006年の調査では人口582人の眠たげなひっそりとした所。主に酪農、羊そして鹿(輸出用の鹿肉)の牧場に囲まれた町です。




そしてハンプリッジトラックはこのトゥアタペレから更に車で30分程行った所にスタート地点があります。ラカカウ・駐車場(Rakakau Carpark)という場所がそれ。


  • 行き方
トゥアタペレへの行き方は幾つかあります。

1. クイーンズタウンから

クイーンズタウンからは車で3時間程。一路、ハイウェイ6で南を目指します。Five Rivers ファイブ・リバースという所で右折してハイウェイ97に。そしてモスバーンという町で左折。そしてまた南を目指し、何も無い牧場の広がる中をまた右折してハイウェイ96へ。そして更に行って突き当たったら、左折でハイウェイ99になり、トゥアタペレの町に到着です。グーグルマップ等を使用し、慎重に行かれた方が宜しいかと思います。何せサウスランドの何も無い、周りは牧場がずっと続く中を行きます。幾つかの曲がる所には詳しいパッと見て分かる標識はありません。

2. テアナウから

テアナウの町から行く場合は、先ずマナポウリの町を目指します。基本的にはSouthern Scenic Highway サザン・シニック・ハイウェイと書かれた茶色の標識に沿って行きます。ハイウェイ95で20分程でマナポウリの町を抜けたら、左折。数分行ったら右折。後はひたすら南下して行きます。大体1時間半も見ておけば宜しいかと思います。

3. インバカーゴから

ニュージーランド南島最南端の都市インバカーゴから行く場合は、町を北(クイーンズタウン方面)に向かって抜け、大きなラウンドアバウトで左折し、ハイウェイ99へ。後は基本的に北西を目指し、道路を走って行くだけです。こちらからも1時間半から2時間見ておけば、充分でしょう。

コース概要
  • 全長52キロ
  • トラック上には小屋が2つ。オカカ・ロッジとポート・クレイグロッジ。
  • この2つのロッジはハンプリッジトラック社によって運営と管理がされていますので、事前にこの会社に予約と支払いが必要。
  • この会社はトゥアタペレの町の真ん中にあり、この町はとても小さいので見つけるのは簡単。
  • オンライン上でも、実際にこの会社のオフィスを尋ねって行って支払う事も可能。
  • スタート地点のラカカウ・カーパークは海辺ですので海抜0m、オカカロッジのある辺で最高地点、標高1000m。ですので最高高度差1000m程。
見所
  • フィヨルドランドの南極ブナの原生林の中を抜けて歩いて行くのが半分、海岸沿いにたまに砂浜に出て歩ける行程が半分といった感じ。もちろん砂浜を歩けるかはその日の潮の満ち引きの状況によります。
  • オカカ・ロッジ周辺は森林限界上にあり、天気の良い日には東方面には湾、海と砂浜が広がり、北と西方面にはフィヨルドランドの山々と湖を見る事が出来ます。
  • また、海辺のポートクレイグのロッジの前の辺りでは、たまにイルカが泳いでいるのが見れる事で有名です。
  • また、ポートクレイグはそもそも1920年代にこの辺りで見られる、ニュージーランド固有の松の木の一種を伐採し、材木として使う為に作られた、製剤所の跡があり、かつてはここに人々が住んでいた事を示す展示等があります。
  • その当時、この木材の伐採時に必要であったトロッコを走らせる為に線路を引いたり、木製の高架橋を架けたりもして、それが今でも見れる。
ここでハンプリッジトラックを歩くと見れる景色の幾つか写真を載せておきます。

出発地点の駐車場付近

先ずはこの砂浜を暫く歩いて行きます 

 するとやがて鬱蒼とした南極ブナの原生林に入り

 これは天気の悪い日に雨風しのいでランチ食べれるシェルター

 ニュージーランドでは山歩きの時常に見かける緑と黄色の標識

 ハンプリッジトラックではこの様な木道が至る所に敷いてあります

これがオカカ・ロッジ


 オカカロッジでの朝

 でも直に霧が出て来ました


 こちらがその高架橋。残念ながら現在は老朽化のためこの上を歩く事は出来ません

 こちらはポートクレイグにある、この辺りに製剤所があった当時に使われてた、確か、学校の痕
 ポートクレイグ・ロッジ


更に出発地点に戻る際に見れて、実際に歩ける砂浜の一つ

と、こんな感じで、ハンプリッジトラックを紹介してみました。

ニュージーランドで山歩きというと、ミルフォードトラックルートバーントラックが有名ですが、有名な為に夏のシーズンの間は予約で常に満杯な事が多く、歩く事が非常に難しいという現実に直面します。

ハンプリッジトラックはその点、だいぶ人里離れた所にあるのでそのような問題は皆無です。

実際、上に述べた有名な所以外でも同じ様な景色を楽しむ事は出来ますし、むしろ有名な所は人がうじゃうじゃいます。本当に静かな環境でニュージーランドの自然を楽しみたいのなら、このハンプリッジはそんな所の一つ。

もし、有名所を避けて山歩きを楽しみたい方には最良のオプションのひとつだと思います。

それではまた次回。

2014年12月17日

パイクからビッグベイそしてマーティンズベイへ その1 基本情報

ビッグベイで西海岸に沈み行く夕日

以前ニュージーランドの南島の南西部にある、フィヨルドランド国立公園内にある山歩きのコース(以下NZ風に呼びトランピングのトラック)、ホリフォード・トラックについて記事を投稿しました。

今回はこのホリフォード・トラックの直ぐ北にあるルート、パイク・ビッグベイルートの御紹介。

注意:こちらのコースを歩くにはそれなりの経験を要します。

下にトポ・マップとグーグル・マップのスクリーンショットを載せておきます。

ピンクの線がパイクとビッグ・ベイルート。

青の線がホリフォードトラック。



ついでにグーグルマップのコピーもここに。



こちらが、NZの環境省にあたるDOCのウェブサイト上の、このルートに関する情報へのリンク。

これから、このコースについてご説明して行きたいと思います。

1, このルート、パイクからビッグベイそしてマーティンズベイに出て、ホリフォードトラックを戻って来るルート、を全て歩くと、全長88キロ。最低でも7日、8−10日あった方が良いでしょう。

2, 先ず、このルートのスタート地点に行くには、ホリフォードトラックの一部を歩かねばならない。

最初のイメージのトポマップで言うと、ピンクの線の下が、このルートの始まりとなります。よって、そこに行くまでに青い線で示された、ホリフォードトラックを先ず歩く必要があります。青い線の一番下が、ホリフォードトラックの出発地点、俗に、『ホリフォード・ロード・エンド』と呼ばれています。

距離にして20キロ位。下の地図で言うと2番のアラバスターハットまでの距離という事です。

3, ルート上には合計、8つの小屋がある。下の地図に示されている各小屋に番号をつけてみました。地図上には、『Hut』と黒字で示されています。

  1. Hidden Falls Hut ヒドゥン・フォールズ・ハット
  2. Alabaster Hut アラバスター・ハット
  3. Olivine Hut オリヴァイン・ハット
  4. Big Bay Hut ビッグベイ・ハット
  5. Martins Bay Hut マーティンズベイ・ハット
  6. Hokuri Hut ホクリ・ハット
  7. Demon Trail Hut デーモン・トレイル・ハット
  8. McKerrow Island Hut マッケロー・アイランド・ハット

4, テント等を持って行った方が自由が利く。これは上の地図で言うと、3番のオリヴァインハットから4番のビッグベイハットまでの距離が36キロ有り、1日で不可能ではないですが、雨の場合、また川の水量やトラックの道しるべのマーカーが見つけにくかったりで予想以上に進行に時間がかかるので、途中どこかでテント泊を考えた方が現実的だからです。

5. 高低差は殆ど無い。主に谷底と海岸線を歩きますので、高低差は殆どありません。もう2次元的にただただ距離を歩くと言ったコース。

6. サンドフライが多いので対策を練ってから行く。以前のホリフォードトラックの投稿でも述べましたが、ニュージーランドの僻地には数多くのサンドフライがいます。しかもこういう全く人の入って行かない所のサンドフライはよほど血に飢えているのか、薄手のメリノや化繊繊維の肌の上に直接着るものの繊維の隙間を通して肌を刺して来ます。ですので少々厚手の物かもしくはナイロンの様な、虫が衣服を通して来れない物を着るか、もしくは虫除けを大量に縫って対策を練るのが良いでしょう。

7. 歩く以外のアクセスのオプション。これもホリフォードトラックの投稿で書きましたが、ヘリコプターを使ったり、ジェットボートに乗ったりと、日数を短くしたい方には幾つかのオプションがあります。
に問い合わせて見て下さい。

と、こちらがパイク、ビッグベイを廻る際の基本情報となります。

まあ、こんな事もニュージーランドは出来ますよという御紹介ついでに、パイク、ビッグベイルートの御紹介でした。

それではまた次回。

2014年3月3日

ホリフォード・トラックの御紹介

とうとう暦の上では秋になったクイーンズタウン。朝方が冷え込む様になってきました。昨日は一気に寒くなり昼間雪が山を白く覆いました。が、しかしまだ日中の気温が高いのでその雪も直に融けてしまいましたが。段々と夏が足早に去って行くのが肌で感じられる様になってきました。

さて今回はホリフォードトラックの御紹介。

確かもう3、4年前になると思いますが、NHKの『グレートサミッツ』とか呼ばれる番組で、マウント・アスパイアリングが特集された時に、物語はこのホリフォードトラックから始まったと聞いた覚えがあります。

ちょちょっと検索してみた所、こんなリンクを見つけました。

NHK グレートサミッツ マウント・アスパイアリングの巻

この時知り合いがガイドとして案内兼荷物持ちとして働いていて、その時にちらっと話を聞いた事があります。

残念ながら番組は見た事ありませんが。

また、このホリフォードとは、アイルランドにある地名。19世紀半ばにこの地に始めてやって来た西洋人、P Q Caples パトリック・ケイプルズはアイルランドのホリフォード出身で、自分の生まれ故郷に因んで名付けました。

さて何はともあれ。

ホリフォードトラックはフィヨルドランド北端に位置するホリフォードバレー(谷)のホリフィード川に沿う様に走りニュージーランド南島西海岸のマーティンズ・ベイ(湾)まで抜ける全長55キロのコース。

通常4泊5日で歩き、マーティンズベイに抜けて行くというのが最も一般的な歩き方でしょうか。これについては後ほど詳しく書きたいと思います。



  • 特徴と見所
  1. 山から海へ
  2. 殆ど平な行程
  3. マーティンズベイにペンギンとアザラシの群生地がある
1. 山から海へ





これらの写真は、ルートバーントラック上の最高地点であるコニカル・ヒル(1515m)からホリフォードの谷を終点のマーティンズ・ベイまで見下ろしている。幾つか季節と天気の違う時の物を並べてみました。途中にあるのは湖で、マッケロー湖。


これがホリフォード川の終わりのマーティンズベイでタスマン海に水が流れ出ている所。マーティンズベイの砂州が見える。


 マッケロー湖の畔から今度は逆にルートバーントラックの方角を見つめる。


ホリフォード川沿いから曇りの日にルートバーントラック方面を見返す。


これはマーティンズベイの海のそばから見返した写真。砂州が真ん中に見える。

出発地点は通常ホリフォード・ロードエンド(道路の終点)と呼ばれる、ミルフォードサウンドに行く途中にある、ホリフォード・ロードへの分岐点を曲がり、更に砂利道を30キロ程行った所にある。

もっと詳しく言えば、ルートバーントラックへの入り口である、The Devide(ディヴァイド=分水嶺、峠)を過ぎ、更に車で5分程でその分岐点に到着。

このディヴァイドが、ニュージーランド南島の南北に連なる南アルプスによって分断された東西を繋げる峠の一つ。南島には4つの峠道があり、その中では一番標高が低く、標高534m。ちなみに他の3つは、北から、ルイスパス、アーサーズパスそしてハーストパスです。

出発地点はダーラン山脈、アイルサ山脈に挟まれた、南極ブナの原生林と数多くのシダに囲まれた場所。それがマーティンズベイまで行くと、そこは南島西海岸で、タスマン海が目の前に。非常に変化に富んだ行程です。

2.殆ど平らな行程
基本的にトラックは大抵平。出発地点からホリフォードの谷を川に沿って歩くので、最高地点のリトル・ホーマー・サドルという場所ですら標高156mとあまり起伏がありません。

ですのでキツさで言えば大分楽な部類に入るトラックです。

しかし逆に言えば、いつも谷底にいるので、山々を見上げてばかりで、標高高い所から景色を見下ろす感動は味わえません。

3.マーティンズベイにペンギンとアザラシの群生地がある

マーティンズベイの小屋から更に海沿いに30分程行くと、ロングリーフと呼ばれる場所に着き、そこがペンギンとアザラシの群生地になっています。

これがマーティンズベイの小屋の近くにある標識。上から2番目にロング・リーフ・ポイント30分とある 

これがマーティンズベイの小屋

ペンギンとはニュージーランド固有のFiordland Crested Penguin、日本語ではキマユペンギンと呼ばれる。

(写真はwww.treknature.comより借用)

こんな感じで、眉毛が黄色で、体長は50−60センチと行った所でしょうか。気を付けたいのは、通常これらのペンギンはこちらの冬にニュージーランドの主にフィヨルドランドにやってきて、子供を産み、夏の訪れとともに南極の方へ冷たい水と餌を求めて移動してしまうという事。

そうは言っても、私がこの2月に訪れた時も一羽、岩の下で呻いて鳴いていたのを聞いたので、何羽か変わり者の移動しないのに運が良ければ会えるかもしれません。

(写真はWikipediaから借用)

一方のアザラシは、New Zealand Fur Sealと呼ばれる種類。こちらは一年中見る事が出来ます。大抵ニュージーランドで見れるこのアザラシは、メスと子供。こういった群生地にやって来て子供を産み、ある程度大きくなるまでここにいて、大人になったら外海へと巣立って行きます。こちらも呻き声が聞こえますので、見逃す事は無いでしょう。

注意したいのはあまり近づきすぎない事。特に子供の危険に敏感な母親のアザラシが結構アグレッシブに威嚇してきますから。

結構臭いがキツくて臭いんで自然とあまり近づきたくなくなると思いますが。

では次に幾つか知っておいた方が良い注意事項について書いてみたいと思います。

ホリフォードトラック歩く際の注意事項
  1. サンドフライ(ブヨ)
  2. アクセス及び片道だけ歩く際のオプション
1.サンドフライ(ブヨ)

このサンドフライ、ニュージーランドでアウトドアを楽しむ際にはもう避けようの無いもの。

上にホリフォードトラックは谷底を行くトラックと書きましたが、それはつまりこのサンドフライが一杯いるという事に繋がります。

このサンドフライは、
  • 西海岸に多い
  • 標高低い所に多い(フィヨルドランドで大抵標高700,800mでほぼいなくなる)
  • 淡水の川で産卵して繁殖する
  • 日が昇ると共に現れ、陽が暮れると消える
  • 雨の日、風の強い日、真夏のとても日差しがキツくて暑い日には数が少なくなります
  • 逆に、湿気後多く、風が無い、今にも雨が降ってきそうな時に数が一番多くなります
  • 歩いている時は刺されませんが、立ち止まって一分もすれば寄ってきます。歩いてる時に刺される時は歩くスピードが遅いと言う事で、もう少し早く歩かれた方がよろしいかと
ですので、対応策としては、
  • なるべく肌の露出した部分を少なくする。この際、特に僻地のサンドフライはよっぽど血に飢えているのか薄いインナーくらいの生地は突き通して刺してきますので、注意を。
  • 虫除けを使う。こちらのアウトドアショップ等で幾らでも売ってますんで現地調達すればよろしいかと。なるべく自然成分配合の物を選んだ方がよろしいかと。
  • なるべく無駄に立ち止まらず、歩き続ける。小屋内は数は少なくなります。
サンドフライに関してはこちらの先住民族のマオリの人々の間で伝説があります。マオリの神話には日本神話の様に幾つもの神様がいます。

こんな感じのお話。

その昔、身分の上の神様が身分の下の神様に、フィヨルドランドに斧で削って谷、(今のフィヨルド、合計14のフィヨルドが、フィヨルドランド内にある)を作る様命じました。その身分下の神様、フィヨルドランドの南端からせっせと斧を振って谷を作り始めました。

次第と数をこなすうちにその神様の技術も向上して行き、現在のミルフォード・サウンド(14あるフィヨルドの最北端)を手がける頃には完璧になり、現在見れる素晴らしいミルフォード・サウンドのフィヨルドを作りました。

身分上の神様は、この出来映えに甚く満足しました。そこで、その神様、あまりにも美しいこの場所に人間が入って来てめちゃくちゃにされてしまうのを憂慮し、このサンドフライを放し、人間がいつけない様にしました。

てな訳でこんなにも多くのサンドフライがフィヨルドランドにいるというお話でした。

2.アクセス及び片道だけ歩く際のオプション

ホリフォードトラックは一本道で、海でトラックが終わってしまいます。勿論そこには道路も何もありません。ですので歩き終えたは良いがそこからどうすれば良いのか。

そこには幾つかのオプションがあります。

これは筆者がそのジェットボーと運転させてもらった時の物。勿論無免許運転になりますが、まあこの際見逃して下さい。
  1. もう一回来た道を歩いて引き返す。最も安い方法ですが、これには全部で8日から10日かかってしまいます。それと同じ道を往復で二度繰り返し歩く事になりますのであまりエキサイティングではないですね。ですのでこれは、お金をなるべく使わず、でも時間だけはたっぷりある、同じ道二度歩くのも死ぬ程重いパック背負うのも構わないという人に最良のオプション。
  2. マーティンズベイからジェットボートを使ってマッケロー湖を引き返し、出発地点までの最後20キロくらいを引き返して歩くと言うオプション。これだとマーティンズベイから同じ日に一日で出発地点まで引き返す事が出来ます。
  3. マーティンズベイからセスナ機、もしくはヘリコプターを使ってミルフォードサウンド等へ抜け出すオプション。これは時間的余裕が無く、お金使っても構わない人向けのオプション。空から自分が一生懸命4−5日歩いた所を見るというのは結構感慨深い物があります。また、ニュージーランドでは日本に比べて気軽にヘリコプターに乗る事が出来ます。この際日本ではあまり出来ない事をやってみたい人には最良の選択では無いでしょうか。
  4. 逆に、マーティンズベイまで最初に飛んで行って、そこから逆向きに出発地点の駐車場まで歩いて行くというパターンもあります。
この様に、歩き始める前に、幾つか決断する必要があります。ご自分の都合にあった物をお選び下さい。

それでは、今回はホリフォード・トラックの御紹介でした。

また次回。