さてここでクイズです。下の写真がその問題の一つを表しています。さてその問題とは?
答えは、今2015年の2月の終わり現在、クイーンズタウンに住む人の多くが口にする社会問題、レンタカーに乗った旅行者の無謀、乱暴、交通ルールを無視した路上での振る舞い。そしてそれによる事故の多発です。
この写真は地元の新聞ODTから借用。これは2015年2月21日の土曜日にクイーンズタウン郊外で起きた交通事故の写真で、実際私もたまたまこの近辺にこの時にいて、この渋滞に巻き込まれました
最近テレビや新聞等でも取り上げられることが多く、フェイスブック上でも議論が活発になっています。
これは突如今に始まったことではなく、今までもしぶとく根強くくすぶっていたものがここに来て一気に風のあおりを受け、大きな炎と化した感があります。
先ずは、ニュージーランドを代表するカレント・アフェアー番組(社会問題等を取り上げ深く取材をして放送する番組)のキャンベル・ライブで取り上げられた際のものをリンクしてみました。ご覧下さい。
(Campbell LiveはニュージーランドのTV3で毎週平日夜7時から30分、John Cmapbellによって送られる、社会問題、現象等を取り上げ、取材して放送する有名な番組)
こちらはクイーンズタウンの無料の新聞、マウンテン・シーンの旅行者の運転する車との交通事故の被害者に関する記事へのリンク。
マウンテン・シーンについては過去のこの記事をお読みください。
これは冒頭でも述べた様に、最近レンタカーを運転する旅行者の運転の仕方、路上での振る舞いがひどく、安全を脅かしていると多くの地元の住人が感じてるという事です。
それは例えば、
- 曲がるときにウインカーを点滅させない
- 無理な、突然な車線変更
- 制限速度を守らない。これはどっちの可能性もあり、制限速度よりずっと遅く走り不必要な渋滞の原因になるのもあれば、制限速度よりずっとスピードを出して走るのもそうです
- 車線から外れず車線上で止まる、路肩にずれて駐車しない
- 追い越し禁止の所で追い越そうとする
- 中央車線をはみ出して運転する
- 無茶な追い越しをする
この背景は?
- ニュージーランドは観光で成り立っている
- 多くの旅行者がやって来る
- クイーンズタウンはニュージーランドを代表する観光地
- 旅の一つの手段として、レンタカーを借りて旅する
- その際、国際運転免許証さえあれば誰でも車を借りられる
- でも、普段は車を運転しない人がいる
- または、ニュージーランドと逆で、普段は左ハンドルで道路の右側を運転している
- 旅行中は普段しないような軽率な行動をとることがある
- もしくは最初から交通ルールなんて守る気もない?
現在何が起きているのか?
最も大きいものではこちらのウェブサイトのリンクをご覧になって欲しいのですが、オンライン上での署名活動で、これは、
- こちらの交通省の大臣宛の署名
- 非英語圏からの旅行者でレンタカーを借りる人は、借りる時に必須のニュージーランドでの運転に関する試験を受けさせる
- もしくは最低でも、英語圏からの来訪者にも運転に関するビデオを見させる
私は参加してないので詳細は見れませんが、コメント欄から判断すると、今現在、数万の署名が集まっている模様です。
このリンク上の署名活動が最も大きいもので、これ以外にも複数の別の個人によって行われているものも見受けられます。
先に大きく書いた風のあおりとはまさにこの事で、フェイスブックを中心とした一人の行動が、大きな反響を受け、一種の社会活動にまで発展したというもの。
いくつかの問題、疑問
こうした中で、私個人としましては今は静観の態度を取っています。
それは何故かと言うと、
- 試験をしたところで、ビデオを見たところで果たしてそれが運転中の判断等に良い影響、効果はあるのか?
- そもそも本当に旅行者が原因なのか?
- こういう国際免許等は相互の国間での協定が結ばれているもので、果たして本当にこんな事が出来るのか?
- これにより、逆のパターンで今度はニュージーランドの免許を持った人が外国でレンタカーを借りる際に支障が生ずるのではないか?
- 非英語圏の人英語圏の人での扱いの差。これは人種差別ではないのか?
という疑問質問があるからです。
もちろん、基本的には何かされるべきで、改善されるべき問題であるという点では大賛成です。
基本的に私個人の意見としては、罪に対する償いをもっと大きくすると言う事です。大抵これらの交通事故を起こした犯罪に対する判決で多いのは、
- 免許停止(6ヶ月から1年ってのが多い)
- 罰金(最近見たのは$600とか)
でも例えば、外国から旅行に来ていて免許が停止になっても旅行を続けられるわけですし、$600の罰金なんてまあそれほどダメージないですよね、金銭的に。
概して、この国は犯罪に対する処罰が軽すぎるというのが私の考えで、これは交通違反にも当てはまり、そこに問題があるのではないかと考えています。
さて、こうしてこの問題を見てきたわけですが、もちろんここですぐに答えの出る問題ではありません。
皆さんも、ニュージーランドで車を運転する際には、自分の運転が他人の脅威になるのと同時に、他の車があなたの脅威であるという事もふまえ、安全運転で観光を楽しんでいただきたいものです。
ちなみに、最初の写真。何が問題かというと、70キロ制限の道を一番先頭の車は40キロでノロノロ運転し、不要に渋滞を作ってるのが問題なのです。
理解出来ないのは、
- 何故70キロ出せない?
- 行き先に自信がないのか?
- 運転の仕方がわかんないのか?
- 運転が怖いのか?
- だったら道譲れないのか?
等、わかんないことだらけ。こうしてわからないことが多く、フラストレーションが拍車をかけ今のこうした熱い議論に繋がっているのだというのを身を以て感じています。
手なわけで長々と書いてきましたが、くれぐれも安全運転を心がけましょう。
それではまた次回。
お知らせ
フェイスブック上でも情報発信しています。こちらは、写真を交えて、クイーンズタウンでの筆者の日常をアップデートしていますのでよろしかったら覗いてみて下さい。
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