2014年2月1日

カスケードサドルを超えて 2日目 ダートハットからマディークリーク・カーパークまで

今回は、ダートハットからマディークリークの駐車場までリーストラック(Rees Track)を歩いて抜けて行く行程のお話。

1日目の行程のお話はこちら

こちらがその行程を示した地図。


ピンクの線が1日目で黒の線が2日目の行程。

2日目、(我々の歩行時間9時間半)
ダートハットからシェルターロックハット                10キロ
シェルターロックハットからマディークリークカーパーク 19キロ
29キロ

こちらの環境省(DOC)のページへのリンク

リーストラックに関する基本情報
  • 通常、10−14時間かかる
  • ダートハットを出ると直に登り始める
  • 最高地点の峠のリース・サドル(Rees Saddle)は1471m
  • 峠を越えたら後はほぼ下りか平
  • 途中もう一つの小屋、シェルターロックハットがある
前日我々の話し合いでは、午後4時までに終点についてピックアップされないといけないので、早めに朝出発するという事で、私は7時出発を主張したのですが一緒に行ったスーがもっと早く出た方が良いと言い張って、結論としては妥協案として5時半起きの6時出発で合意。

だったはずなのですが、実際は....

同室だった若いフランス人の男性二人も朝早く出発するとの事で、朝5時にその二人のアラームが鳴りました。

で、そしたらいきなりスーが『もう私準備出来たわ、早く行きましょう』と言い出しました。

私ともう一人のジョディー、本当に目覚めてから1、2分でそんな事言われたから驚くと同時に大笑い。

『いや、だって、俺たち準備するのに最低15分はかかるよ』と私が笑って言いました。

『....』返事無し。

すかさず私が、『じゃあさ、俺たちの事待ってる間お湯沸かしてくれない?紅茶でも飲もうよ』と言ったら、

スーが、『ガスストーブもうパックの一番下だから、嫌だ』って言います。

これにももう内心大笑いしてましたが、『あ、そう、じゃいいや、まあもうちょっと待っててね』と言って、ベッドから起きて、荷造り始めました。

私は2段ベッドの上で寝ていたのですが、他の4人全員は下のベッドで寝てました。

どうやら、このフランス人の男性二人が夜中ずっといびきをかいてスーはほとんど眠れなかったらしく、もう5時になる頃には荷造り終えて私達が起きるのを待っていたらしいのです。

ジョディー曰く、5時にアラーム鳴って彼女が目開けたとき、スーは既に準備万端、ベッドの端に座っていたとの事。

もう私達は陰で大笑い。夜中にスーがずっと眠れずベッドの端に座って、このフランス人男性達を心の中で呪っていたのであろうと想像すると。

教訓。他人のいびきのせいで眠れなくて朝機嫌の悪い人には近づくな!(出来る事なら)

まあそんな事があり、朝5時半にはもう出発。

ヘッドトーチの明かりを頼りに、小屋を出ると直に登り始めます。30分もしたら次第に明るくなってきて、ヘッドトーチ無しでも歩ける様になりました。




8時にはこのリース・サドルの峠に到着。


ここでようやく(念願の!)朝食と、お湯を沸かして暖かい紅茶!

ここからは、リース谷に入り主に下り。




1時間半程でシェルター・ロック・ハット(Shelter Rock Hut)に到着。しばしの休憩。

こんな感じの小屋です。ベッド数22。こちらがメインの小屋。


キッチン、リビング、そしてベッドもある。




こっちはベッドだけの部屋。




再度出発し、一路終点へ。







駐車場には午後3時に到着。30分程で迎えが来て、クイーンズタウンには5時前に帰ってきました。

勿論一日中朝の件に関してスーをからかっていたのは言うまでもありません。

さて、駆け足で53キロを歩いてきましたが如何でしたでしょうか?

この様に、ニュージーランドの夏、トレッキングしながら素晴らしい景色の場所を歩いて行けます。

今回はこれまで。