注意!
長いです!山歩きに興味の無い方はこの記事はすっ飛ばして下さい!記事は全3編、前中後編に別けます。また、ニュージーランド特有の単語を使っていますので、分かり難いかもしれません。
今回は前編として、先に幾つかの要因やら背景、文化の違い等を説明したいと思います。
パックの中に何が入っているか簡単に示してみました |
今回一泊二日で山歩きに行って来ました。場所はカスケードサドル。
で、今回は私の持ってったギアについて。この際ですので、私のパックの中に何が入っているのか全てお見せしようと思います。
勿論の事ですが、何を持って行くのかは幾つかの要因に左右されます。
勿論の事ですが、何を持って行くのかは幾つかの要因に左右されます。
- 季節と天候
- 期間
- 何人のグループか、同行者の経験度
- 行く場所
- 季節と天候
過去にニュージーランドを代表する天気予報のサイトに関する記事を載せましたので、こちらをどうぞ。
- 期間
日帰りなのか、一泊もしくは五泊するのかで荷物の量は大分変わります。
- 何人のグループか。それと同行者の経験レベル
一人なのか、二人三人、もしくは五人なのか。ガスストーブは幾つ必要か、鍋は幾つ持って行くのか、人数によって大分変わります。また皆経験豊富な同行者ばかりならやはり経験少なめの人がいる時より余計な物を持つ必要はありませんし、初心者がいる場合どうしても重い物もってあげたりして、なるべくその人の荷物を少なくして負担を軽くしてあげますのでその分自分の荷物は増えます。
- 行く場所
山小屋泊まりなのか、テントに寝るのかそれともロック・ビビー(オーバーハングした岩の下にマット敷いて寝袋で寝る。大抵雨の時でも濡れずに寝泊まり出来る。そのかわり虫やら動物、鳥やら出てきてたまに夜中に大騒ぎ)で寝るのか。これも大分関係してきます。
で、今回は,
- 真夏で天気は良さそう
- 一泊二日
- ダート・ハット泊。という事は、テントとスリーピングマットは持ってかなくて良し
- 一緒に行くのは二人。もう何度も一緒に歩いてる、ジョディーとスー。二人とも看護婦。という事で、今回この二人と計三人ということで、
- ガスストーブとビリー(鍋)は各一個
- 二人とも看護婦という事もあり、いつも完璧な救急用具を持って来るので、個人用の小さい奴のみ
- 各自食料は個人用持参
- スーが携行用ロケータービーコンとガスストーブ、私がビリーと三人分の飲み物全般そしてちょっとしたロープとスリング持って行く
一泊二日の山小屋泊、しかも天気は大丈夫そうという事でこれはもう当然"Light & Fast" スタイル。つまりなるべく軽い荷物でぱっぱと歩いて終わらすという事。
私個人の経歴、経験、主義主張としましては、
私個人の経歴、経験、主義主張としましては、
- ルートーバーントラックのガイド付きツアーのガイドとして10年(夏のみの雇用)働いていた
- 仕事で300回以上ルートバーンを歩いた
- これまで主にフョルドランドとマウント・アスパイアリング国立公園内の様々なトラックを歩いている
- 更に人の行かない様な奥地にも友人達と何度も足を運んだ
- トランピング以外にも、トレイルランニング、ロッククライミング、マウンテンバイク、テレマークスキーをするのが好き
- バックカントリースキーが主な冬の遊び
- 雨に濡れるのは全く問題無い(これはこの辺りで数多く歩いていれば、嫌でも慣れてしまう事、受け入れるしかないですからね)。でもどうせならむしろ雪の方がいいなと思っている。何故なら、1、奇麗、2、逆に雪の方が濡れない、から。
- 七日位の山歩きだったら贅沢しなくても死にはしないのだから、余計なもの、贅沢なものは持ってく必要は無いと考えている。(例えば本物のコーヒーやアルコール類等)
- ある意味、わざわざ何日も山奥に入って行くのは、あえて不便さを楽しむ、もしくは人生で必要最低限な事を見直す良い機会と考えている
- どこに行くのにも常にプランB=代替策が必要と考えている
更にここで幾つかニュージーランドのトランピング(ニュージーランド英語でトレッキングの事)事情、そのスタイルまたはキィウィの考え方について言及してみたいと思います。
- 大抵皆、一年中歩く時は短パン。冬でも短パンの下にThermal=サーマル、またはLong John=ロング・ジョンと呼ばれるタイツ履いて寒さをしのぐ人が多い
- 足下はGaitor=ゲイター、日本語ではスパッツですか?を着ける
- 同じ物着続ける。毎日奇麗な新品の衣服をわざわざ着ない(特に男性は)
- 軽量さよりも丈夫さ、見かけの格好良さより質の良さを重視
- ニュージーランドの山の天気は変わりやすく、真夏でも雪が降る事もあり、雨の比較的多い所が多い
- 国内に9つあるGreat Walksと呼ばれる有名なトランピングのコース(例えばミルフォード、ルートバーン、ケプラー等)では各小屋にガスストーブが配備されていて利用可能ですが、それ以外の所にはそういった設備は無く、全て自分で用意する)
- 小屋を出発する際は小屋内を掃除して行く
- ゴミは全て持ち帰る
- 川を徒渉する際はブーツや靴は履いたまま
- パックライナーと呼ばれる防水の袋状の物を先ずパック内に入れ、そのライナーの中に全て納めて、あまりパックの外側に物をくっつけて歩かない
- この辺りの国立公園内の大抵の川の水はそのまま飲める
代表的なものはこんなところでしょうか。