更にこの投稿では、1日目のワナカから更に車で1時間行った所にある、ウェスト・マトゥキトゥキ谷にある、ラスベリー・カーパークの駐車場から、アスパイアリング・ハットを経て、カスケードサドルを超えてダート谷にあるダートハットの小屋まで行った時について書きたいと思います。
カスケードサドルについての詳しい紹介はこちらの記事を参照。
こちらがその行程を示した地図。
このトラックに関する基本情報
- 全長53キロ
- 最低で2日かかる
- 交通の面で不便
- ルート上泊まれる小屋は3つある
- 標高差最大1350mくらいあり、この辺りでは一般に人気のあるコースの中では最もキツいものの一つ
以下に詳しく説明したいと思います。
- 全長53キロくらい
1日目、(我々の歩行時間11時間半)
ラスベリーカーパークからアスパイアリングハット 9キロ
アスパイアリングハットからダートハット 15キロ
計24キロ
2日目、(我々の歩行時間9時間半)
ダートハットからシェルターロックハット 10キロ
シェルターロックハットからマディークリークカーパーク 19キロ
計29キロ
- 最低で2日かかる
全長53キロもあります。我々みたいに体力に自信があって経験豊富な方なら2日で充分行けます。しかしそれでも行きと帰りの交通も考慮に入れなくてはなりません。我々は一緒に行った友人の旦那さんが行きと帰り車で世話してくれましたのでスムースに行きました。公共のバスサービスを利用するとなると最低でも3日みないといけません。
- 交通の面で不便
ワナカの町からラスベリーカーパークの間、そしてマディークリークのカーパークからグレノーキーとクイーンズタウン間には、夏のシーズンの間、送迎の定期サービスがありますので、それを利用するのが望ましいでしょう。生憎ながらそちらに関しての情報は今回ここでは省略させて頂きます。
- ルート上泊まれる小屋は3つある
アスパイアリングハット、ダートハットそしてシェルターロックハットの3つ。
アスパイアリングハットはこちらの山岳協会であるアルパイン・クラブ管轄の小屋で、その他2つは環境省である、DOCの管轄の小屋。
アルパイン・クラブのメンバーの場合は一泊$10、それ以外の方は夏は一泊$25。
ベッド数は38、予約は出来ない。先に着いた人からどんどん好きなベッドを取って行く。
ここにはキッチンにあるガスコンロを利用する事が出来る。水洗トイレもある。
小屋に駐在する管理人に現金で支払う事が出来る。
また、ここには蚊の様に人間の肌を刺すサンドフライがいるので注意と自衛が必要。
ダートハットはベッド数40のこちらのバックカントリー・ハットと分類されるものの中では比較的大きい小屋。
一泊$15。
バックカントリー・ハットと呼ばれる種類の小屋では、水洗トイレがあり、バンクルームと呼ばれる中に2段ベッドのある相部屋で寝る。ただし、ガスコンロは常備されておらず、自分で持ってきたものを使う必要がある。
残念ながらここの小屋の写真は無し。到着したのが遅く、疲れ果てていたのと夕食食べたりして写真取る時間も気力もありませんでした。
シェルターロックハットはベッド数22。
ここも一泊$15。
ここも一泊$15。
こんな感じ。
- 標高差最大1350mくらいあり、この辺りでは一般に人気のあるコースの中では最もキツいものの一つ
この点に関してはこちらの記事を参照して下さい。
ここからは写真を交えて簡単に行程に沿って説明します。
1日目の出発地点の駐車場からアスパイアリングハットの小屋までは、ほぼ平らな谷底を牧場の中を抜けて行く。
朝8時に出発。
小屋の手前でマウント・アスパイアリング国立公園内に入る。
アスパイアリングハット到着。
小屋からは今度急な登りに入る。
標高差1350mを登り最高地点へ。
そこから下り始めて、暫く行くとカスケードサドルへ。ダート氷河が目の前に。
氷河を見ながら下り、一気にダート谷の底へ。
ダート川に沿って、ダートハットまで。
ダートハットに到着。この時にはもうよる7時半でした。前述の通り、疲れ果てていて、小屋の写真を撮るのを忘れました。
以上で1日目終了。勿論この後もすんなり行く訳は無く、夜中にいびきやら話し声で同行者の一人が全く眠れず、翌朝5時に起こされ、超不機嫌であったのは、この時点では私には知る由もありませんでした。